過去ログ - 千歌「会ってみたいのっ! 伝説のポケモンマスター、高坂穂乃果さんに!」
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89:名無しNIPPER
2017/01/14(土) 06:09:49.55 ID:ax0RzxbKO

 ヘビに狙いを定められたカエルの気分を曜は味わった気がした。ワニノコ、アチャモ、先ほどまではアブソルへと向けられていた敵意が今はこちら側に向けられている。

 ポケモントレーナー同士の戦いではまずありえない、本物の危険が迫っていることを察してしまう。

 千歌が言っていたことが脳裏をよぎる。近頃ポケモンを奪う事件が増えている、と。今まさしく、その現場に遭遇してしまっている。

理亞「奪う?」


聖良「アブソルを奪うために観察を続けて収穫無しでは――寂しいですからね」


曜「っ!! ワニノコっ! みずでっぽう!」


 確信。ワニノコの放ったみずでっぽう、牽制でもなんでもなく、レントラーへと向けられる。曜も千歌と同じく、レベル差があることはわかっていたし、だからこそ先制攻撃、相手を沈めることよりも、逃げる活路を見出すことに集中すべきという結論に至る。

理亞「かわして」


 たった一言の抽象的な指示。レントラーはワニノコの放った奇襲攻撃を、いとも簡単にかわし、そして態勢を整えると……地面を蹴って身体を飛ばしてくる。



 対象はワニノコでも、曜でもない、横にいる千歌。迅速、レントラーの動きに生身の人間は反応出来るはずがない、曜が危ない、と声を上げた瞬間には――千歌は小さな悲鳴を上げて、背後の樹木へと容赦なく吹き飛ばされていた。



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