過去ログ - 鷺沢文香「燃える彼女がくれるもの」
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12: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2017/01/12(木) 21:21:19.57 ID:xxHx5Jku0
多少の不安を抱えたまま迎えたダンスレッスン。
レッスン室に行くと、既に茜はウォーミングアップを開始していた。
「! 鷺沢さん! よろしくお願いします!!!」
わざわざストレッチを中断して駆け寄ってくる茜。
そんな期待した目で見ないでほしい。自分はお世辞にもダンスが上手いわけではないし、体力もない。きっと失望させてしまう。
なんなら今日、茜に抜かされてもおかしくないのだ。
そんな中、レッスンがスタートした。
まずは基本的なステップから。手本代わりに自分がひとりでやることになった。これはずっと練習してきたものだ。最初は自身のリズム感の無さを恨むだけの時間であったが、今では十分、こなすことができる。
「……ふう」
一連の動作を終えて一息つく。これだけで多少の疲労を感じている自分が不甲斐ないが、茜はどう見ているだろうか。
ふと目をやると、キラキラした目がこちらを見つめていた。
(そんなに目を惹く動きではなかったと思うのですが……)
茜が何か言いかけたが、それより先にトレーナーさんから"では、日野さんもやってみてください"という声が飛んでいた。
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