過去ログ - ほむら「真夏のオリオン」
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1: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:45:12.83 ID:oAox/8gyo
まどマギの百合物です
4回くらいに分けて投下する予定です

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2: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:45:59.07 ID:oAox/8gyo
――このホームルーム、一体いつまで続くのかしら

私は延々と話を続ける早乙女先生を、そんな風に思いながら見ていた

うだるような暑さの中、長話を聞かされているというのに、誰も彼もが浮かれ顔
以下略



3: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:46:28.44 ID:oAox/8gyo
さやか「それにしても、今日はやけに話が長かったねぇ」

まどか「ねー。いつ終わるのかなって思っちゃうくらいだよ」

ほむら「今日が終業式だからというのもあるんでしょうね……」
以下略



4: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:47:01.54 ID:oAox/8gyo
どうやらまどかは夏休みの予定は決まっていないらしい

それに対してさやかは、いつから決めていたのかあれやこれやとやりたいことを話し出す

会話に入れず、ぼんやりとそのやりとりを見ていた私に、急にさやかが話を振った
以下略



5: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:47:31.10 ID:oAox/8gyo
さやか「やー、初めてだよ。夏休みになーんもやりたいことがないなんて聞いたの」

ほむら「私の今までのことは知ってるでしょう。入院して、魔法少女やってたんだから」

ほむら「そういうこともあって、まともな夏休み…もとい、夏は過ごしてないのよ」
以下略



6: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:48:10.05 ID:oAox/8gyo
さやか「ま、何にせよ予定なしじゃちょっとかわいそうだし……」

さやか「まどか、一緒に何か考えてあげなよ」

まどか「わたしが?こういうの、さやかちゃんの方が得意なんじゃ……」
以下略



7: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:48:41.95 ID:oAox/8gyo
まどか「……ほむらちゃんは、本当に予定とかやりたいことって、ないの?」

ほむら「そうね……」

もう1度深く考えてみるも、やはり何も浮かんできてはくれなかった
以下略



8: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:49:11.46 ID:oAox/8gyo
まどか「えへへ、ほむらちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな」

ほむら「別に、思いついたことをそのまま言っただけで」

まどか「そうだとしても…嬉しいよ」
以下略



9: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:49:48.59 ID:oAox/8gyo
まどか「さやかちゃん、ずいぶんと話し込んでたね」

じりじりと照りつける太陽の下、まどかと2人きりの家路を歩く

知ってか知らずか、2人きりの帰り道にしてくれたさやかに対して、少しだけ感謝した
以下略



10: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:50:19.29 ID:oAox/8gyo
まどか「……ほむらちゃんは、誰かに恋をしてたり…憧れたりしない?」

ほむら「え……?」

まどかが口にしたのは、彼女にしては少し珍しい恋の話だった
以下略



11: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:50:49.96 ID:oAox/8gyo
ほむら「ふふっ、秘密よ。ただ、今はまどかと一緒にいることの方が楽しいから」

まどか「ほむらちゃんはそれでいいの?」

ほむら「えぇ。だって、私は……」
以下略



12: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:51:33.83 ID:oAox/8gyo
ほむら「私だけに答えさせるのはずるいじゃない」

まどか「そ、それもそうだね。でも、わたしかぁ……」

まどかは頭を右に左に傾げながらああでもないこうでもないと思案する
以下略



13: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:52:19.78 ID:oAox/8gyo
ほむら「……そんなこと、ないと思うわ。きっとまどかのこと、好きだと言ってくれる人がいるはずよ」

まどか「あはは…だと、いいんだけど。それに、そう言われても困っちゃうよ」

困るというまどかの言葉を聞いて、心に感じるほんの僅かな圧迫感
以下略



14: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:52:58.76 ID:oAox/8gyo
まどかの言葉の意味を理解し、それと同時に息を吐く

もしそうであったなら、なんて考えてしまったけれどひとまずは安心できる答えのようだ

本当はもうひとつ聞きたいことがあるのだが、今の私にそれを問えるだけの勇気はなかった
以下略



15: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:53:33.28 ID:oAox/8gyo
ほむら「まどか?」

まどか「あっ…ご、ごめんね。ちょっと考え事してて」

ほむら「考え事?」
以下略



16: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:54:05.46 ID:oAox/8gyo
まどか「……だったら、夏休みも一緒に出かけたり宿題やったりしたらいいんじゃないかな」

まどか「それなら夏休み中でも結構会えると思うし。どうかな?」

まどかが提案してきたのは、夏休み中も一緒に過ごそうというものだった
以下略



17: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:54:44.28 ID:oAox/8gyo
まどか「それじゃ話も終わったし、そろそろ行くね」

ほむら「そ、そうね」

まどか「一応わたしからって言ったけど、もちろんほむらちゃんから誘ってくれてもいいからね」
以下略



18: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:55:19.71 ID:oAox/8gyo
ほむら「ただいま……」

家の玄関の鍵を開け、誰もいない家の中へただいまと言葉を投げる

返事が返ってくることはないはずなのに、今日に限って奥から誰かの返事が聞こえた
以下略



19: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:56:02.48 ID:oAox/8gyo
杏子「さっきまで見回りしてたんだ。暑いし疲れるしで、どっかで休もうと思って」

杏子「で、近くにお前の家があるの思い出して、ちょっと休憩させてもらったってワケなんだ」

ほむら「そう……」
以下略



20: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:56:35.20 ID:oAox/8gyo
ほむら「それじゃ、私は荷物や着替えがあるから自室に戻るわ」

ほむら「もしだったら、冷蔵庫のお茶くらいなら飲んでも構わないから」

杏子「魔法で鍵開けて勝手に上がり込んだのはこっちだってのに、悪いな」
以下略



21: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:58:10.36 ID:oAox/8gyo
ほむら「……まどか」

天井を見上げながら呟いたのは、最愛の友人。そして、私が密かに思い焦がれる相手の名前

ただ、名前を呟いただけのはずなのに私の胸はそれとは裏腹に高鳴っていく
以下略



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