13: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:52:19.78 ID:oAox/8gyo
ほむら「……そんなこと、ないと思うわ。きっとまどかのこと、好きだと言ってくれる人がいるはずよ」
まどか「あはは…だと、いいんだけど。それに、そう言われても困っちゃうよ」
困るというまどかの言葉を聞いて、心に感じるほんの僅かな圧迫感
14: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:52:58.76 ID:oAox/8gyo
まどかの言葉の意味を理解し、それと同時に息を吐く
もしそうであったなら、なんて考えてしまったけれどひとまずは安心できる答えのようだ
本当はもうひとつ聞きたいことがあるのだが、今の私にそれを問えるだけの勇気はなかった
15: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:53:33.28 ID:oAox/8gyo
ほむら「まどか?」
まどか「あっ…ご、ごめんね。ちょっと考え事してて」
ほむら「考え事?」
16: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:54:05.46 ID:oAox/8gyo
まどか「……だったら、夏休みも一緒に出かけたり宿題やったりしたらいいんじゃないかな」
まどか「それなら夏休み中でも結構会えると思うし。どうかな?」
まどかが提案してきたのは、夏休み中も一緒に過ごそうというものだった
17: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:54:44.28 ID:oAox/8gyo
まどか「それじゃ話も終わったし、そろそろ行くね」
ほむら「そ、そうね」
まどか「一応わたしからって言ったけど、もちろんほむらちゃんから誘ってくれてもいいからね」
18: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:55:19.71 ID:oAox/8gyo
ほむら「ただいま……」
家の玄関の鍵を開け、誰もいない家の中へただいまと言葉を投げる
返事が返ってくることはないはずなのに、今日に限って奥から誰かの返事が聞こえた
19: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:56:02.48 ID:oAox/8gyo
杏子「さっきまで見回りしてたんだ。暑いし疲れるしで、どっかで休もうと思って」
杏子「で、近くにお前の家があるの思い出して、ちょっと休憩させてもらったってワケなんだ」
ほむら「そう……」
20: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:56:35.20 ID:oAox/8gyo
ほむら「それじゃ、私は荷物や着替えがあるから自室に戻るわ」
ほむら「もしだったら、冷蔵庫のお茶くらいなら飲んでも構わないから」
杏子「魔法で鍵開けて勝手に上がり込んだのはこっちだってのに、悪いな」
21: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:58:10.36 ID:oAox/8gyo
ほむら「……まどか」
天井を見上げながら呟いたのは、最愛の友人。そして、私が密かに思い焦がれる相手の名前
ただ、名前を呟いただけのはずなのに私の胸はそれとは裏腹に高鳴っていく
22: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:58:47.67 ID:oAox/8gyo
例え恋仲になれなくても、こんなにも仲の良い友達なんだから。私はそれで十分すぎる程に幸せ
まどかへの想いは、届けたりせず胸の奥に大切にしまっておこう。私とまどかは友達だから
そう思い直すと私はベッドから起き上がり、もそもそと少し皺になった制服から普段着に着替える
23: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:59:22.65 ID:oAox/8gyo
――数日後――
ほむら「……」
ほむら「えっと、ここはこうで……」
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