21: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:58:10.36 ID:oAox/8gyo
ほむら「……まどか」
天井を見上げながら呟いたのは、最愛の友人。そして、私が密かに思い焦がれる相手の名前
ただ、名前を呟いただけのはずなのに私の胸はそれとは裏腹に高鳴っていく
22: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:58:47.67 ID:oAox/8gyo
例え恋仲になれなくても、こんなにも仲の良い友達なんだから。私はそれで十分すぎる程に幸せ
まどかへの想いは、届けたりせず胸の奥に大切にしまっておこう。私とまどかは友達だから
そう思い直すと私はベッドから起き上がり、もそもそと少し皺になった制服から普段着に着替える
23: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:59:22.65 ID:oAox/8gyo
――数日後――
ほむら「……」
ほむら「えっと、ここはこうで……」
24: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 00:59:54.21 ID:oAox/8gyo
ほむら「……まどかには私の方から誘ってもいいと言われてはいるけど」
ほむら「こういう場合ってどうしたらいいのかしら……」
まどかと夏休み中に遊ぶと約束をした終業式から数日が過ぎ、気が付けばもう8月
25: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:01:12.84 ID:oAox/8gyo
ほむら「今日こそはまどかを誘ってみたい。と思っているんだけど」
ほむら「そのあとどこにいって何をしたいのか、それがわからないのよね……」
ほむら「まさか夏休みが始まって最初の誘いが宿題なんかじゃまどかをがっかりさせてしまうだろうし……」
26: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:01:48.85 ID:oAox/8gyo
まどか『あっ、ほむらちゃん。おはよー』
ほむら「ま、まどかっ!?」
電話の向こうから聞こえてきたのは、私の愛しい想い人の声
27: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:02:26.49 ID:oAox/8gyo
大丈夫と返事を返すと、そこでまどかは1度会話を切り、息を吐く
それから、少し緊張したような声色で話を続けた
まどか『えっと、ほむらちゃんって…夏休み、予定ないって言ってたよね』
28: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:03:20.76 ID:oAox/8gyo
ほむら「……え?」
まどかにそう誘われた私は呆気に取られ、言葉を失う
私の思った通り、まどかの話は夏休みのお誘いのことだった
29: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:04:07.94 ID:oAox/8gyo
まどか『ほむらちゃん……?』
ほむら「な、何でもないの。とにかく、私は何の予定もないし参加させてもらうわ」
まどか『えへへ、よかったぁ』
30: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:04:36.91 ID:oAox/8gyo
まどか『……必要なものはそのくらいかな。あとは向こうに用意してあると思う』
ほむら「わかったわ。それで、当日はどこに行けばいいの?」
まどか『……あ、それも言ってなかったね、ごめん。朝の6時くらいに、わたしの家まで来てくれるかな?』
31: ◆SjWXMdM6SY[saga]
2017/01/18(水) 01:06:15.61 ID:oAox/8gyo
まどかは通話の最後に何かを言いかけたようだが、そのまま私との通話を終えたようで
携帯の向こうから聞こえてきたのは、通話終了を知らせる電子音だけだった
ほむら「……どうしたのかしら。何か言いかけてたと思うんだけど」
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