過去ログ - 無尽合体キサラギ
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134:名無しNIPPER[saga]
2017/01/24(火) 20:43:17.73 ID:/b4L6aI9o
顔を寄せ合い、ヒソヒソと話すアミたち。
二人が真っ先に声をかける相手は既に決まっていた。
チラと同時に顔を向けたその先に居たのは、もちろんヤヨイだ。
しかしヤヨイは二人の視線には気付いていないのか、
机に目を落としてじっとしていた。
アミたちには見えなかったが、膝の上では拳をぎゅっと握っている。

アズサ「は〜い、みなさん静かにしてください。
    今から希望調査票と保護者の方に書いてもらう承諾書を配りますからね」

パンパンと手を叩き、アズサは生徒たちの視線を自分に集める。
ざわつきが収まったのを確認して、アズサは用紙を配り、詳しい説明を始めた。
説明の内容自体は既にニュースで全国に報道されていたものと同じで、
特に目新しい情報も興味を引くような情報もなかった。
しかし生徒たちは、アミたちも含めて、
少し前までの浮ついた雰囲気が嘘のようにアズサの話を真剣に聞いていた。

アズサのいつもの優しく穏やかな口調の裏に隠された彼女の心情。
それは説明が続くうちにじわじわと生徒たちに伝播し、
そして最後にはもはやはっきりと、アズサの表情に、声色に、現れていた。


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