18:名無しNIPPER[saga]
2017/01/20(金) 21:28:21.18 ID:jvzcG60Ao
――山が燃え盛る炎に包まれる中、
アミとマミは煤だらけになりながらもようやく祖父の研究室にたどり着いた。
乗って来たバスは火災によって立ち往生し、二人は山の中腹から徒歩を強いられた。
その間にも怪ロボットは山を燃やし尽くしながら市街へと向かい、
混乱のエリアを拡大し続けている。
アミ「マズイよ〜。爺ちゃんを連れて、早く避難しなくちゃ……!」
研究室は、祖父が買い取った古い洋館の地下にある。
階段を下りて暗い研究室に入れば、
怪ロボットが発する轟音も燃え盛る炎の灼熱も届いては来ない。
だが身の安全を脅かす恐怖が薄まることはなかった。
最低限の照明しか灯されていない中を、二人は祖父の姿を求めて駆け回る。
マミ「爺ちゃ〜ん! どこ〜?」
アミ「ここは危ないから逃げようよ〜」
しかし答える声はなく、焦燥が、か弱い少女たちの心を苛む。
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