216:名無しNIPPER[saga]
2017/01/27(金) 23:42:34.12 ID:7kmWkE4YO
ヤヨイの裏切りがあげた効果は絶大であった。
育ての親である祖父との死別に、はからずも重なった親友の裏切り。
アミとマミは、まだ年端も行かぬ少女である。
常に戦いの場に身を置き続けていたことは、
自覚のあるなしに関わらず二人の幼い心に確実に負荷をかけ続けていた。
そして一年に渡って少しずつ積み重なったそれが今、
大切なものを立て続けに失ったことで爆発したのだ。
ミキ「アミ……マミ……」
泣きそうだった表情が更に歪み、ミキは立ち尽くした。
あれだけ明るかった二人の打ちひしがれた様子に言葉も出せず、
絶望的な気持ちが伝染してくる。
ミキは反論したかった。
しかし言葉は何一つ浮かんでこない。
もどかしさに拳を握り締めるしかできないことに、
ミキは初めて自分自身が嫌いになりそうになっていた。
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