291:名無しNIPPER[saga]
2017/02/01(水) 20:09:44.89 ID:QH3+K0Bio
マミ「迎え撃て、キサラギ!」
『くっ……!』
両腕を胸の位置まで上げて片足を後ろに引き、
ファイティングポーズを連想させる構えを取った。
体当たり、あるいは打撃に備えての構えである。
怪ロボットとの距離は残り数キロメートル、
今やその外見がはっきりと目視できる距離にまで接近している。
ここでアミたちは、ふと違和感を覚えた。
それはこちらへ走り寄る怪ロボットの外見――
巨体を支えていることが意外に思えるほどの細い四肢、
目、鼻、口の揃った頭部に被せられた、頭髪を思わせるパーツ。
……それはまさしく、キサラギやリッチェーンと酷似していた。
この怪ロボットは、何か違う。
軍の索敵システムに反応することなく現れたこともあり、
アミとマミは警戒心を最大に引き上げた。
そうこうするうちにその距離も縮まっていき、
互いの間合いの内に入ろうかというところまで迫った、その時。
攻撃の初動を見逃すまいと怪ロボットを凝視するアミたちの視線は、
顔ごと上へ、そしてキサラギの背後へと向いた。
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