379:名無しNIPPER[saga]
2017/02/09(木) 20:19:49.19 ID:rDINdejMo
それは時間にすれば数秒にも満たない僅かなものであっただろう。
だがその僅かな時間に何度天地が入れ替わっただろうか。
スター・ツインズとなり強化された身体能力で
辛うじて吹き飛ばされずに済んでいるアミとマミであったが、
解体されんばかりの勢いで高速回転する機体はやがて地面へ落着、衝突する。
その瞬間に加わった衝撃と慣性は、
アミの身体をステアから引き剥がすのに十分以上の威力を発揮した。
アミ「きゃああああーーーーーーーーーっ!!」
マミ「アミ!」
大地を揺るがす轟音に混ざって遠ざかっていく悲鳴を聞き、マミは妹の名を叫ぶ。
悲鳴の先に目をやると、くらむ視界の中に空高く放り出されたアミの姿が見えた。
直後、未だに覚束無いマミの五感のうち、聴覚がはっきりと覚醒する。
タカネ『……まずは、一人』
またも回転を始めたドリルの音と共に発せられたその声に、
マミは心臓が跳ね上がり、同時に血液が一気に冷えるのを感じた。
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