44:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:09:33.80 ID:JL8wN2Aao
姿勢制御のための重要なデータ取得を突如遮断され、
ロボットの巨体が大きく揺れた。
その足元に、森の中にあった長い蔦を咥えたイヌ美とネコ吉が迫る。
二匹はそれぞれ蔦の先を咥え、平行に並んで走っていた。
長い蔦はピンと一直線に引き伸ばされ、
やがてそれが、よろめいたロボットの足首に絡みつく。
先導していたウサ江が合図の声を上げると、
イヌ美たちは咥えていた蔦の先を器用に木々の幹に巻きつけた。
完全にバランスを失ったロボットの体が風きり音を上げて傾く。
ロボットはなんとか立て直すため周囲の木々を掴もうとするが、
森の地形は都合よくはできておらず、
むしろ森の木々自身がヒビキたちに加勢したかのように、
ロボットの手が当てにした先に生えている木はなかった。
轟音を立てて、ロボットは転倒する。
ヒビキは寸前でロボットの肩から飛び降り、軽やかに地面に着地した。
しかし気を抜くことなく次なる目標を見上げ、
再び跳躍のための態勢を取ろうとした。
と、その時だった。
639Res/544.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。