過去ログ - 無尽合体キサラギ
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45:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:12:04.99 ID:JL8wN2Aao
   『待ってください。私たちは、戦いに来たのではありません』

機械的に拡声されたその声は、凛としたよく通る女の声だった。
出鼻をくじかれた形で、思わず跳躍を躊躇してしまったヒビキであったが、
対する人型ロボットたちもまたスイッチが切れたかのように動きを止めた。

森の中に訪れる、いつもどおりの静寂。
しかし耳を澄ませば機械的な飛行音が近付いてくるのが聞き取れる。
ヒビキが音の方向に目を凝らすと、
木々の間を縫って、一機の円盤がやってくるのが見えた。
飛行体での戦闘には極めて不利な環境にあえて分け行ってくるのは
先ほどの声の内容を裏付けるためであるのか。

ヒビキは警戒態勢を解くことなく、鋭い視線で円盤を見つめ続けた。
円盤は、やはりゆっくりとした速度を保ちながら、さらに近付いてくる。
拡声された声は、その間にも絶えることなく発せられていた。

   『私たちはあなた方と話し合いをするためにやってきたのです。
   アニマの巫女よ、どうか私たちにお目通りを――』


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