444:名無しNIPPER[saga]
2017/02/18(土) 21:19:18.31 ID:kk6jit6So
ヒビキ「だ、だって自分、あんなに張り切って、
希魂石を見つけ出すだなんて言っちゃって……!」
ミキ「……全然、悪くないよ。だってヒビキは、
ミキたちのために一生懸命になってくれてたんだから」
ミキの声は、涙声のヒビキとは対照的に落ち着いている。
なぜそんな風に冷静でいられるのかヒビキは分からず、伏せていた顔を上げた。
だがそんなヒビキの目に映ったのは……
ミキ「ミキね、嬉しいんだよ。だって自分が、地球のみんなを守れるかも知れないんだもん。
今までなんかよりずっと、アミたちの力になれるかも知れないんだもん……。
そのことはすごく嬉しいの。だけどね……」
閉じられた瞼から、一筋の雫が流れ落ちる。
それは微笑みを伝い、床に落ちた。
ミキ「やっぱり、怖いの。ちょっとだけ……怖いの。
だから一晩だけ……心の整理をさせて。そしたらミキ、もう大丈夫だから。
みんなのために、地球のために……これ、あげられるから」
そう言って、震える両手を胸の中心で握り締めるミキに、
ヒビキは何も言うことはできず、ただ俯いて涙を流すことしかできなかった。
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