過去ログ - 無尽合体キサラギ
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469:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 20:53:08.46 ID:LDCgdf66o
――気が付いたのは、アミとマミが先だった。
ヤヨイと直接対話をするため、希煌石の力をフルに使って強化した視力で、
常にヤヨイの顔を正面から見つめ続けた二人だったから、気が付いた。

遅れてヤヨイが気付く。
初めは頬に何かゴミでも付いたのかと思った。
顔に何かが触れる……いや、伝う感触に、それを払おうと手を伸ばした。
だが、その指が触れたのはゴミではなかった。

ヤヨイ「え……? 何コレ……」

雫が、頬を伝っていた。
次いでその雫が自分の目から流れ落ちていることに気が付く。
謎の現象にヤヨイの笑みは消え、眉根を寄せて困惑する。
止まらない。
自分の意思とは関係なく溢れ出す雫に、ヤヨイはただただ戸惑う。

……まさか、いや、そんなはずはない。
私はハルシュタイン近衛隊、
裏切りと策謀の闇の天使、ヤヨイだ。
その私が……まさか……


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