476:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 21:06:34.25 ID:LDCgdf66o
あの二人は、優しすぎる。
堪えていた感情が吹き出す。
自分の顔を見たくなくて、ごつん、と鏡に頭をぶつけて下を向く。
ヤヨイと対峙するアミとマミの様子を見て確信してしまった。
あの子達は、友達に対して“優しすぎる”んだ。
一度でも気を許してしまえば、その相手からどんなに酷い言葉を投げられようと、
どんなに酷く傷つけられようと、敵として見ることができない。
相手のいいとこばかりを見て、信じようとしてしまう。
だから一度だって、ヤヨイに攻撃することはなかった。
そしてそれは多分……自分に対しても同じだ。
駄目だ。
そんな二人にあの話を――『頼みごと』をしたところで意味なんてない。
あの『頼みごと』を聞いて実行してくれるには、アミとマミは優しすぎる。
ならどうする。
諦めてたかだか一週間の訓練にすべてを賭けるか?
いや、そんなわけにはいかない。
考えるんだ。
なんでもいい、何か別の方法を……!
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