56:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:32:48.01 ID:JL8wN2Aao
タカネの微笑みは一層深くなり、
張り詰めた空気さえなければ
その光景は二人の少女が友情を確かめ合った場面にも見えただろう。
しかし今は、お互いが放つ気配があまりにも剣呑すぎた。
ヒビキ「宝は渡せないよ、好き嫌いに関係なくね」
タカネ「宇宙文化開闢の地に住まう巫女だと思ったからこそ、
ここまで礼を尽くしたというのに……すべては無駄だったのですね」
ヒビキ「割に合わないっていうなら、今度は自分がご馳走するぞ。
アニマにも美味いものはたくさんある!」
タカネ「謹んで遠慮します。この星にあるものはみんな不衛生で……
火でも通さないことには、とても口に入れる気にはなれませんから」
タカネは微笑を崩さず、ヒビキもまたそれに微笑みを返した。
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