600:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 21:55:48.94 ID:VlmQnypho
パイロットが不在のはずのリッチェーンの腕の関節が曲がり始める。
いや、パイロットは居るのだ。
“彼女”の言う通り、今確かに、この場に共に居るのだ。
アミマミ「……っ」
それは幻聴だったのだろうか。
あるいは希照石が届けてくれた声だったのだろうか。
だがアミとマミは既に確信していた。
二人は、ただ黙って前方へと向き直った。
もう決して後ろを振り向きはしなかった。
滲みかける涙を堪え、言葉を胸にただ真っ直ぐに前を見据える。
そして受け取った全てに報いるために全力で、力の限り叫ぶ。
アミマミ「希魂石!! 全ッ! 開ぁぁぁぁぁぁいッ!!」
瞬間、キサラギは力強く前へ進む。
キサラギの力、希石の力、自分たちを支え、後押ししてくれる全ての力――。
今や彼女たちの周りに闇はなかった。
希望の光が周囲を照らし、闇をかき消す。
それでもなお逃すまいとうねる渦の隙間を縫い、猛然と突き進む。
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