629:名無しNIPPER[saga]
2017/03/11(土) 22:37:27.77 ID:kHht+3Bto
アミはベッドに腰掛け、髪飾りを両手で握り締める。
マミはそんなアミの肩を、優しく抱きしめる。
アミ「仲直り、できたんだよね……? 私たち、もう一回友達になれたんだよね……?」
マミ「うん、うん……!」
アミ「友達で居てくれたんだよね……!
最後まで……最後まで、ヤヨイっち……ぅああぁ、うあぁあぁあぁああぁあん!!」
表出することのなかった感情が、堰を切って溢れ出す。
喜びが、悲しみが、全てが涙と泣き声になってとめどなく溢れ出す。
アミは髪飾りを抱いて泣いた。
マミはアミを抱いて泣いた。
泣いて、泣いて、そして二人は手を繋いで眠った。
繋がれた手には、ヤヨイの髪飾りがしっかりと握られていた。
二人は同じ夢を見ていた。
実現しそうで、実現し得なかった夢。
四人でテーブルを囲み、楽しく笑い合う、そんな夢を。
目覚めた時にその夢がもたらすのは、実現しなかったことへの悲しさだろうか。
それもあるだろう。
だが決してそれだけはなく、そこにはあるのは――
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