過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
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9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:50:37.60 ID:IzEeH/71O
そのあとも、少しばかり街を散策し続けた。

なんだか何もかもがどこかで見たような気はするんだけど、やっぱり新鮮で。少し舞い上がってしまったのかもしれない。

その中でもとびきり衝撃的だったのは、偶然か必然か街の中でもとびきり一番大きな建物だった。

その建物の中に入ると、まず大小様々なベッドが並んでいるのが目に入ってきた。

異様な光景にぎょっとしたんだけど、ベッドの上を覗き込んで僕はますます息を飲んだんだ。

ベッドの上には、無数もの人骨が横たわっていた。

奥の方に行くと、見慣れた機械が動いていて、あぁそういうことかと思いながら、僕は何気なくスイッチに手をかけた。

これは、僕にとってはひとつの延命治療になるのかもしれないな。

彼女はそれを望まなかったし、僕もそれを望みやしないけど。

そもそも、僕は世界の裏切り者なんだから。

もしかすると、世界の被害者なのかもしれないけど。


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