過去ログ - ぼくの何気ない一日の話を聞いてよ
↓ 1- 覧 板 20
9:名無しNIPPER[saga]
2017/01/23(月) 01:50:37.60 ID:IzEeH/71O
そのあとも、少しばかり街を散策し続けた。
なんだか何もかもがどこかで見たような気はするんだけど、やっぱり新鮮で。少し舞い上がってしまったのかもしれない。
その中でもとびきり衝撃的だったのは、偶然か必然か街の中でもとびきり一番大きな建物だった。
その建物の中に入ると、まず大小様々なベッドが並んでいるのが目に入ってきた。
異様な光景にぎょっとしたんだけど、ベッドの上を覗き込んで僕はますます息を飲んだんだ。
ベッドの上には、無数もの人骨が横たわっていた。
奥の方に行くと、見慣れた機械が動いていて、あぁそういうことかと思いながら、僕は何気なくスイッチに手をかけた。
これは、僕にとってはひとつの延命治療になるのかもしれないな。
彼女はそれを望まなかったし、僕もそれを望みやしないけど。
そもそも、僕は世界の裏切り者なんだから。
もしかすると、世界の被害者なのかもしれないけど。
33Res/21.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。