過去ログ - 未来人「少し先の未来で、待ってるから」
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34: ◆zsQdVcObeg[saga]
2017/02/04(土) 22:33:36.80 ID:VUzEAQad0
 まずは、中村が化け物と出会った、という場所に向かってみた。

「そこの駄菓子屋の前なんだけど」

 昼間は子供が集まって騒がしい駄菓子屋も、夜はまるでテレビの音量を0にしたように静かになっていた。
 まるで時間が止まってしまっているよう。

「どう? 近くにいる?」

 私は深呼吸した。

 夜の冷たい空気が鼻の奥を冷やす。無駄なものが混じっていない空気。

 焦げ紫は見えない。

「近くにはいないみたい」

 3人は駄菓子屋を後にした。

 次に近かったのは、川田が見つかったアパートだった。

「やめとく?」

 中村が山田と私に尋ねる。

「いや。行ってみよう」

 少し怖いけど、居そうな場所は片っ端から探してみないと。
 私たちはアパートに向かった。



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