318: ◆E.Qec4bXLs[saga]
2017/03/17(金) 18:31:36.73 ID:Ag1bmfzE0
かぼちゃの馬車に似た車がガタガタと揺れ始めました
タイヤが舗装された地面を抜け、柔らかな土を踏み始めたからです
彼の車は、いつか見た野原を横切っていました、
その世界の事務所へ続く道は伸び放題に伸びた花草に埋め尽くされています
丘の上に見えた、唯一の人工物らしき建物の影は崩折れてくすんで見えました
モバP「小学生はあっという間に成長し、去っていく。あそこにはもう誰もいないんだな...」
いつのまにかフロントガラスに貼り付いていた誰かの茶髪が風に剥がされ散っていきました
ついに、待ちに待った我が家です。彼の家はごく普通のアパートです
変わったところといえば、これまでの野原や商店街や学生街のようにひどく寂れていたことでしょうか
彼は感動も感慨もなく手早く車から降りると部屋の整理を始めました
大きめの使い古した家具はそのままに、残っていた小銭とてっとり早く換金できそうなものを車に詰め
部屋の解約を電話で済ませると元来た世界に向かって車を走らせました
モバP「しかしここまで長かった...ちょっと運転に疲れてきたかもしれん」
彼はそう言うと運転を注意深く慎重なものにしました
だからでしょうか、彼は道端のドリンク販売所を目敏く見つけました
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