過去ログ - 武内P「女性は誰もがこわ……強いですから」
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94: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2017/02/25(土) 08:07:38.66 ID:WJENpIb/0
確かに人に話せる悩みではありません。
まして、相手が同じ未成年のアイドルとなればなおのこと。


「けど覚えていて欲しいのは、みくたちのためにPチャンが一生懸命なように、みくたちだってPチャンのためになりたいんだよ。Pチャンが言ってくれれば……ううん、言わなくたっ

て力になるつもりなんだから」

「前川さん……」


悩みを話したわけではない。
解決策が見つかったわけでもない。

それでも自分を味方してくれるというてらいの無い真っ直ぐな宣言は、落ち込んでいた私の心に活力を与える息吹きでした。


「まあそれは別としてにゃ」

「ええと……どうされましたか」


つい先ほどの雰囲気とは打って変わって、半眼でこちらを見つめる前川さんは尻尾をパタンパタンと振る不機嫌な猫のようです。


「Pチャンは周りの人ばかり心配して、自分のことをおろそかにしがちだにゃ。それに押しに弱いところもあるし、相手のことばかり考えていつの間にかとんでもない目にあいそうで不安だにゃ」

「は、はあ……」

「みくがしっかりしていないと、女の娘たちから次々とセクハラされたり、徹夜明けで熟睡している寝込みを襲われそうな気がするにゃ」


そのようなことありえませんと否定したいものの、なぜでしょうか。
一瞬リーディングシュタイナーが発動しかけたような気が。


「そんなPチャンにはPチャンのことを第一にする人……面倒見がいい女の娘を見つけるべきだにゃ!」

「は、はあ」

「あれ? なんだか乗り気じゃないにゃ。Pチャンは結婚するつもりはないのかにゃ?」

「い、いえ。そういうわけでは。ただどうすれば私などがそのような女性と巡り合えるだろうかと」


結婚という言葉は今悩まされている一つだと明かすわけにもいかず、慌てて――しかし以前から思っていた不安を口にしました。


「うーん。Pチャンは優しいし顔は怖いけどカッコイイし、背も高いから出会いの場に行けばいくらでも相手の方からやってくるとみくは思うにゃ。だから問題なのは、より取り見取りな中で、Pチャンが自分に合う女性を選べるかだにゃ」


婚活パーティに参加したことはないのですが、耳にする噂は参加することをためらわせるものです。
噂はしょせん噂だと置くとしても、短時間の出会いで相手を見抜ける自信はありません。
アイドルとしての可能性についてなら多少あるのですが。


「ここはみくがPチャンの結婚相手に相応しい条件を挙げていくにゃ!」


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