過去ログ - 善子「堕天使バレンタイン」
1- 20
8:名無しNIPPER
2017/02/15(水) 00:20:16.60 ID:45HTUkfp0
私の手には、未だ可愛らしい袋が握られていた。
私の腕を、掴む手があった。

「はぁっ、はぁっ……善子ちゃん」
「千歌……さん……」
まさか。
まさかとは思うが、私の気持ちに気づいて──?

「食べ物を粗末にしちゃダメだよっ!!」
「……え?」
「それ、チョコでしょ? なんで投げるの? 食べ物を無駄にするのは良くないよ」
「は……はい……」

拍子抜けした。
淡い期待は、まるでシャボン玉のようにすぐさま弾けた。
そんなことを言うために、わざわざ追いかけてきて私を止めたのか。
本当に変人だ。

……いや、待って。

私がこれを投げようとしたのは今この瞬間だ。

なら、なぜ彼女は私を追いかけてきた?



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
21Res/11.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice