過去ログ - 【DQ7】マリベル「おやすみなさい ミントちゃん。」【後日談】
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213: ◆N7KRije7Xs[sage saga]
2017/02/25(土) 18:53:51.30 ID:HJWqesKb0

マリベル「……なんでも ないわよ。」

そう言って少女はしゃがみ込むと、両手を使って二匹の愛猫を撫ぜた。

トパーズ「な〜……。」

*「にゃ〜……。」

マリベル「…………………。」

気持ちよさそうに喉を鳴らす猫たちを交互に見つめながら少女は再び考えに耽る。

このオスの三毛猫は、詳細な年齢は判らないがまだまだ若い。
身体は小さいながらも活気にあふれるその瞳からは幼さすら感じる。

一方でもう一匹の黒っぽい猫は少し歳を重ねている。
それこそかの猫のような老齢ではないが、それでも既に数年は共に暮らしてきたのだ。

マリベル「…………………。」

どこかで少女はこの猫をあの老猫と姿を重ね合わせていた。



“この子ともいつかお別れをしなくてはならない”



なんとなく心に浮かんできたのは昨日から漠然と感じていた不安だった。

マリベル「長生きしてちょうだいね。」

少女は愛猫の顔をくしゃくしゃにしながら言った。

*「……にゃ…。」

まっすぐに見つめられ居心地が悪くなったのか、その猫は視線を逸らして化粧台の上へと飛び乗った。



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