過去ログ - 六畳世界から考察するチョコレートと恋愛ごとにおける関係
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176: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2017/03/02(木) 22:54:58.52 ID:3fRTx7810
明石さんはまっすぐに、なんの照れも躊躇いもなく、あっさりとした調子でそう言うと、つるつるとまたラーメンを啜った。私はただ、その横顔を見つめていた。彼女のその姿に、腹の辺りにふわふわとした温かな感覚を抱いた。胸の奥底のどこかがむず痒く感じる。しかしそれを不快には思わない。むしろもっと感じたいと思う温かさだった。

ああ、そうか。彼女は、私のような阿呆のために。急にある言葉を、私は脳裏に思いついた。それはこれまでにないほどに私らしくもなんともない、陳腐かつ大味な台詞であった。正直なところ、口にするのも恥ずかしい。しかし、今。先ほどの公開処刑によって、私に捨てるような恥などもうなかった。

私は決心を固め、行動を起こすことにした。


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