24: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:32:04.46 ID:rlcca1EQ0
P「やってしまったかな…」
律子「プロデューサーの言ったことは、間違ってはないと思います。私も、あの子にはもっと楽しく歌ってほしいと思っていたので…」
25: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:33:53.40 ID:rlcca1EQ0
その日、千早は歌番組の収録で、律子が同行していた。俺は事務所で作業をしていると、突然携帯の着信が鳴った。律子からだった。
律子『プロデューサー、大変です!』
26: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:36:32.32 ID:rlcca1EQ0
病院に到着すると診察室に通された。千早の診察をした医師が、診断結果を俺に伝えた。
「…熱も出ていますので、おそらく過労で体を壊してしまったのでしょう。とりあえず、今は点滴を打って安静にしています」
27: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:38:06.58 ID:rlcca1EQ0
P「ここか…」コンコン
ガララッ
28: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:39:27.01 ID:rlcca1EQ0
千早「…プロデューサー、本当にすみませんでした」
P「謝るのは俺の方だよ。千早の体調を考えないで仕事をたくさん入れてしまってたから、こんなことになったんだ。…本当に、すまない」
29: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:40:34.55 ID:rlcca1EQ0
P「…なあ千早、教えてくれないか」
P「どうして、そんなに歌にこだわるんだ?」
30: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:42:06.71 ID:rlcca1EQ0
千早「弟は、私の歌が好きでした。私が歌うと、よく笑ってくれました。そして、私の歌う姿を、よく絵にしていました」
千早「私はいつも、弟と遊んでいました。私も、弟のことが大好きでした」
31: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:44:58.65 ID:rlcca1EQ0
千早「私が歌を歌うということは、独りよがりだったのですね」
千早「それに、誰とも関わろうとせず、ずっとたった一人で過ごしてきました」
32: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:46:50.90 ID:rlcca1EQ0
P「弟君のために歌いたかったのであれば、もっと大事なことがあったのじゃないかな?」
千早「もっと、大事な、こと…?」
33: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:51:22.64 ID:rlcca1EQ0
千早「本当に、それが、優のためにできること…?」
P「ああ、そうさ。そして千早のためにも」
34: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/02/25(土) 15:52:24.60 ID:rlcca1EQ0
・・・
十分ほどして、千早は落ち着きを取り戻した。
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