過去ログ - 小関麗奈「今日はレイナサマの勝ちね」南条光「ま、まだだ!」
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26: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:57:18.41 ID:4fMEElnd0

 麗奈お手製のブーメランを右手に握りしめたまま、光は全力に近い加速をかける。
 レースはまだ中盤の序の口だ。

「はっ……はっ……はっ……!」
以下略



27: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:57:57.96 ID:4fMEElnd0

 やがて二人はビル街の合間に佇む住宅地に出た。
 最短直線上の公園が見える。
 麗奈が先に公園に入っていく。

以下略



28: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:58:35.10 ID:4fMEElnd0

「うおおぉぉぉーーーっ!」

 不意に響く勇ましい叫び。
 突然、光の目の前にいくつかの小さな影が飛び出してきた。
以下略



29: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:59:05.84 ID:4fMEElnd0

「レイナの仲間か!? ヒキョウだぞ、レイナァー!」

「フンッ、どうとでも言いなさい! どんな手を使ってでもアタシが勝つの! そもそも、このアタシのファンが応援してくれてるだけよ」

以下略



30: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:59:52.53 ID:4fMEElnd0

 気がついたら光は三人に囲まれていた。
 光の背後にレッスン場に向かう出口、正面にはノッポ、右後方にちんちくりん、左後方がポッチャリである。

「このままじゃ……くっ、仕方ない!」
以下略



31: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:00:30.50 ID:4fMEElnd0

「ゴメンよ、キミたち!」

 光も声を張り上げ、正面のノッポに向かって駆け出す。
 突進してくるような光に慌てた彼は「ひえぇ〜」と網を高く振り上げる。
以下略



32: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:01:25.09 ID:4fMEElnd0

 ちんちくりんが「なあにやってんだぁ〜!」と、ノッポに並ぶ。
 光は右手に握りしめていた“それ”を持ち直す。

「おっしゃあああー!」
以下略



33: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:02:45.47 ID:4fMEElnd0

 ――ひゅん。

 風を切る音。
「ぎゃあ」と焦る二人の頭上でビニールボールがくるくると回る。
以下略



34: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:03:12.28 ID:4fMEElnd0

 出口の方に麗奈の姿はもうなかった。
 生垣に沿って視線を進行方向へと移動する。

(いた! もうあんなに遠く……!?)
以下略



35: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:03:39.05 ID:4fMEElnd0

 すかさずポッチャリが立ち塞がる。
 鼻息荒く手を広げて、光を見据える。
 意地でも抜かせない――そんな目だ。

以下略



36: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:05:11.01 ID:4fMEElnd0

「おうわぁ」
 遮られるポッチャリの視界。

 マフラーはそのまま光の手を離れ、ポッチャリの顔を覆う。
以下略



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