過去ログ - 【ミリマス】765プロ昔話『おむすびろこりん』
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1:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:01:28.45 ID:BH1diFrJ0
むかしむかし、あるところに木こりのおじいさんが住んでおりました。

おじいさんは年をとってもたいそう働き者で、今日も木々を切りに山へ出かけておりました。



やよい「えいっ。たぁっ。おばあさんといっぱいご飯が食べられるように、がんばるぞーっと」



一生懸命木に斧をふるっていると、あっというまに時間は過ぎていきます。

そうしてお昼になったので、おじいさんは切り株の上にすわって、お昼ご飯のおにぎりを取り出しました。

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2:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:07:35.23 ID:BH1diFrJ0
おなかがぺこぺこになっているおじいさんは、おばあさんが作ってくれたおにぎりに目をかがやかせました。

おいしそうなおにぎりへ、今にもかぶりつこうとしたところが……。


以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:14:22.19 ID:BH1diFrJ0
おじいさんが見ている間に、おむすびはころりころりんすっとんとん、と小気味よくころがってその先にあった木の根元に空いた穴へと落っこちてしまいました。



やよい「う〜。帰ったらおばあさんにあやまらないと」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:27:08.10 ID:BH1diFrJ0
木の根元には、大きな穴が空いています。それは間違いなくおにぎりが落っこちたはずの穴であり、楽しそうな歌声もその穴から響いていました。

ますますふしぎに思ったおじいさんが耳をすませると、穴の方からこんな歌が聞こえてきます。


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:32:23.66 ID:BH1diFrJ0
さて夢中になったおじいさん。そのまま耳を澄ましておりましたが、歌声はそのうち聞こえなくなってしまいました。

またまたふしぎに思ったおじいさん。考えごとは苦手でしたが、懸命に考えているとある考えが浮かびました。


以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:40:47.97 ID:BH1diFrJ0
どっきどきフルーティなベイベー♪ きまぐれフルーティなベイベー♪

どっきどきフルーティなベイベー♪ ちょっと色づいて♪


以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:44:26.52 ID:BH1diFrJ0
穴の大きさが変わっていることに気が付くと、見る見るうちに穴が広がっていくではありませんか。

これは困った、早く逃げないとと思ったのもつかの間、穴はどんどんどんどん広がっていき……。


以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 00:52:01.83 ID:BH1diFrJ0
穴へ落ちてしまったおじいさんが目をあけると、そこには立派なお屋敷が建っていました。

といっても、立派なのは見た目だけ。お屋敷の大きさは、おじいさんよりもずっとずっと小さいもので、だれが住んでいるのかとおじいさんは首をかしげました。


以下略



9:すみません。前のレス一部修正します[saga]
2017/03/01(水) 00:57:49.26 ID:BH1diFrJ0
穴へ落ちてしまったおじいさんが目をあけると、そこには立派なお屋敷が建っていました。

といっても、立派なのは見た目だけ。お屋敷の大きさは、おじいさんよりもずっとずっと小さいもので、だれが住んでいるのかとおじいさんは首をかしげました。


以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:03:02.49 ID:BH1diFrJ0
自分よりもとびきり小さなねずみを相手に、少しずつ会話をかさねるおじいさん。

話すうちに、この可愛いねずみたちはロコという名前でおじいさんのおにぎりにたいそう喜んでいたらしいことがわかりました。


以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:28:59.70 ID:BH1diFrJ0
そうして歌われた曲を聞いて、おじいさんはこれ以上ないくらいに上機嫌です。

おじいさんに感謝しているロコねずみたちも、いっしょうけんめい、また、楽しそうに歌います。

何曲も何曲も、入れ替わり立ち代わり歌い踊るロコねずみたちに、おじいさんも何度も何度も拍手をしました。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:38:24.04 ID:BH1diFrJ0
ロコ「お帰りなら、少しウェイトしてください。ぜひともあなたに見せたいプレゼントがあるのです」



やよい「ぷれ、ぜん……? ロコちゃんたちの言葉って、難しいですー」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:44:54.81 ID:BH1diFrJ0
ロコ「どうぞミスター! ビッグなつづらかスモールなつづらか、どちらかさしあげますのでチョイスしてください!」



やよい「どちらかだけ、ですか? それじゃあ、小さな方をください!」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:49:27.49 ID:BH1diFrJ0
ロコ「スモールな方でよろしいのですね? 本当に、本当にそれでよいのですか?」



やよい「はい! こんなに大きなつづらだと、持って帰るのに苦労しそうですから」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:52:25.68 ID:BH1diFrJ0
上から落ちてきたのに、道を進めば穴から出られるなんて変だなぁ、とおじいさんは思いました。

しかし、考えてみれば変なこと、おかしなことはこれまでもたくさん起こっています。おじいさんは気にしないことにして、ロコねずみに言われた通り、一度も後ろをふりむかないまま歩いていきます。


以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 01:57:44.65 ID:BH1diFrJ0
やよい「……あれー?」



おじいさんは、いつの間にか元の場所、木が立っている場所に戻っていました。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 02:02:25.16 ID:BH1diFrJ0
さて、おじいさんが家へ帰ってことの次第を話したものの、おばあさんは信じる気がありません。



桃子「たまには、お仕事をずる休みするのもいいですけどね。うそだけはついちゃだめよ、おじいさん」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 02:07:59.27 ID:BH1diFrJ0
桃子「す、すごいわおじいさん! これだけあったら長者さまにだってなれるよ!」



やよい「私たち、子供もいないしご近所さんにも分けてあげようよ。これだけあったら、お金には当分困らないから」
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 02:15:06.32 ID:BH1diFrJ0
こうして、おじいさんたちはお金持ちになり、また余った宝物をお世話になった人たちにゆずって回ったのでたいそう評判になりました。

おじいさんはいろんな人からどうやってこんな宝を得たのかとたずねられましたが、おじいさんはなかなか話そうとはしません。

しつこく聞いてくる人には、すまないなぁと思いつつもウソのお話を語りました。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 02:22:47.29 ID:BH1diFrJ0
ところが、お話はここで終わりません。

というのも、とつぜんお金持ちになったおじいさんのうわさを聞きつけたある夫婦がおじいさんの真似をしようとしたためです。

それは、よくばりなおじいさんとおばあさんの夫婦でした。おじいさんがまわりに教えたいきさつがウソだと分かると、よくばり夫婦は相談をはじめました。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 02:24:56.00 ID:BH1diFrJ0
いったん中断します

幼めのキャラを出しているのは元ネタが『おむすびこ「ろり」ん』だから……というわけではなく、ももやよ夫婦や腹黒ひなたを書いてみたかっただけだったりします


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