過去ログ - 【モバマスSS】続続々・あやかし事務所のアイドルさん
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:37:32.97 ID:tIyFmDss0
※注意事項※
このSSはアイドルマスターシンデレラガールズの二次創作です。

続き物ですので、過去作(【モバマスSS】あやかし事務所のアイドルさん【文香(?)】、【モバマスSS】続・あやかし事務所のアイドルさん、【モバマスSS】続々・あやかし事務所のアイドルさん)を先に読んでいただければ幸いです。

登場するアイドルの多くが妖怪という設定になっております。

それでも構わない、人外アイドルばっちこい!という方のみご覧下さい。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:38:12.64 ID:tIyFmDss0
むかしむかし、ある所に文香というアイドル見習いの妖怪少女がおりました。

ひょんなことからスカウトされ、寮での新生活やレッスンにも慣れてきた文香ですが、いよいよアイドルデビューする日が近づいてきました。

今回はそんな文香の初めてのステージのおはなしです。


3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:38:42.25 ID:tIyFmDss0
あやかし事務所のアイドルさん 第4話:プロローグのエピローグ


4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:40:01.41 ID:tIyFmDss0
晴れてアイドルデビューが決まった文香でしたが、すぐに何かが変わるわけではありません。

デビュー曲のデモを聞かせてもらい(しっとりとした中に晴れやかさのある素敵な曲でした)、明日以降のレッスン予定などを確認した文香は、まだまだ仕事があるというプロデューサーやこれからラジオの収録があるという奏と夕美に見送られ寮へと帰りました。

「ただいま帰りました……?」
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:41:17.07 ID:tIyFmDss0
パーン!パパーン!パパパーン!!

「っ!?!?」

『おめでとー!!』
以下略



6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:42:04.26 ID:tIyFmDss0
「どれどれ…呼吸よし、脈よし。頭をぶつけたりもしてないし、うん、大丈夫じゃないかな。しかし驚いて気絶だなんて久しぶりに見たねー」

「文香はんには刺激が強すぎたみたいどすなぁ。悪いことしてしもたわぁ…なぁ、みくはん?」

「え、みくのせい!?た、確かにクラッカーを使うのを提案したのはみくだけど、紗枝チャンもノリノリだったじゃん!リビングに隠れてた時の術だって紗枝チャンの案だし!」
以下略



7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:43:11.95 ID:tIyFmDss0
目を覚ました文香にごめんなさいをして許してもらい、夕ごはんとお祝いのケーキをみんなで食べた後、改めて文香のデビューの話題になりました。

「フミカ、歌う曲はもう決まったのですか?」

「ええ、先ほど事務所で聞かせてもらいました」
以下略



8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:43:47.68 ID:tIyFmDss0
翌日からはCD収録とミニライブに向けて特訓が始まりました。

歌の方は順調に収録まで進んだのですが、苦手なダンスは中々納得のいく仕上がりには届きません。

文香がダンスレッスン後に残って自主トレをしていると、アナスタシアが差し入れを持ってきてくれました。
以下略



9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:44:22.21 ID:tIyFmDss0
「私には最近のフミカが頑張りすぎているように見えます。気持ちは分かりますけれど、無理は禁物、ですね?」

「ご心配をおかけしてしまって申し訳ありません。ですが、もう少しだけ……」

「ンー…分かりました。では、練習が終わった後に少しだけ時間、貰えますか?」
以下略



10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:45:23.33 ID:tIyFmDss0
アナスタシアのアドバイスはステップや腕の動かし方のちょっとしたコツなど、とてもためになるものでした。

小一時間ほどで練習を終えた文香がストレッチをしようとすると、アナスタシアから声がかけられました。

「お疲れ様でした、フミカ。ストレッチの前に、ちょっと座ってもらえますか?」
以下略



11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:46:05.46 ID:tIyFmDss0
こうしてレッスンを重ね、なんとかダンスもトレーナーさんからOKが貰えるようになってきました。

今回のミニライブで披露するのはデビュー曲だけの予定でしたが、自主トレの成果でカップリング曲も踊れるようになったため、もしアンコールがあればカップリング曲も披露することになりました。

そしてジャケットの撮影も無事に終わり、CD発売まであと一週間となったある日、文香にとって初めてのラジオ収録が行われました。


12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:47:06.76 ID:tIyFmDss0
(BGM・Hotel Moonside)

「リスナーの皆、こんばんは。【Moonside Radio】へようこそ、パーソナリティの奏よ。今夜は素敵なゲストが二人も来てくれているわ。それじゃあ自己紹介、お願いしようかしら」

「みなさん、はじめまして。文香と申します。つい昨日アイドルとしてデビューさせて頂きました。何かと拙いとは思いますが、どうぞよろしくお願いします」
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:47:52.09 ID:tIyFmDss0
「今日が初めてのゲストさんがいるということで、一つ目のコーナーは【本日のアイドルさん】よ。このコーナーも久しぶりね」

「アーニャちゃんの時以来かにゃ」

「そうね。ゲストにはうちの事務所以外からも来てくれているけれど、スケジュール調整がやりやすいからどうしても身内ゲストが多くなりがちなのよね…」
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:48:42.26 ID:tIyFmDss0
〆の挨拶を終えて、奏の合図でマイクの電源を落とした文香は、ふぅっと息をつきました。

「二人とも、お疲れ様」

「はい、お疲れ様でした。今日はゲストに呼んで頂くだけでなくデビュー曲の紹介までしてもらい、本当にありがとうございました」
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:49:49.65 ID:tIyFmDss0
「さて、そんな文香に朗報です。もう少し休んだら二本目の収録に入るから、もう一本分頑張りましょうね?」

「……え?」

「あれ、文香チャン知らなかったにゃ?二本撮りって言って、複数のゲストが来た時とか二回分の収録を纏めてするんだけど…」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:50:29.51 ID:tIyFmDss0
そんなこんなで日々はあわただしく過ぎていき、デビューシングル発売の日を迎えました。

初日の滑り出しは上々で、CD発売の翌日に放送されたラジオの影響もあってか、ミニライブへの応募も順調に集まってきました。

会場の規模は100人程と聞いていたので、その半分も来てもらえたなら上等なのでは、と文香は考えていましたが、既に応募は規定人数を超えているとのことです。
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:51:20.95 ID:tIyFmDss0
小さなライブハウスの控室にある鏡には見慣れない可憐な少女の姿が映っています。

それが華やかな衣装に袖を通し、メイクさんに彩ってもらった自分であることは文香にも分かっているのですが、どうしても現実感がありません。

着替える前に行ったリハーサルはうまくできたと思いますが、先ほどステージ裏からこっそりと覗いた時に見えた、沢山の人、人、人。
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:52:23.40 ID:tIyFmDss0
「…香ちゃん、文香ちゃん!大丈夫?!」

「……あ……夕美さん……?」

「文香ちゃん! ああ、良かった、心配したよ!」
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:53:10.25 ID:tIyFmDss0
「やっぱり夕美はんの特製はーぶてぃーは効果ばつぐんやなぁ」

「私たちもライブや生放送の前などにはお世話になっていますからね」

「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいなっ」
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:54:11.74 ID:tIyFmDss0
「初ライブなんですから、緊張してしまうのは当たり前です。ですが、自分が苦手な事でも進んで挑戦してきた文香さんなら、きっと大丈夫ですよ」

「わたくしも、そなたのすてーじが成功するよう祈らせていただくのでしてー」

「あれ、芳乃ちゃんのチカラってあたしたちには効果がないんじゃないっけ?」
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:55:39.45 ID:tIyFmDss0
「すまん、文香がそこまで不安になっていたことに気付けなかった。スタッフさん達と話して開演時間を少し遅らせることは出来るが、どうする?」

「……いえ、予定通りの時間で大丈夫です。みなさんから勇気をもらいましたから」

「…そうか。万が一今日のステージでへまをしたとしても、挽回するための舞台は用意してやるから、失敗を恐れず思いっきりやってこい」
以下略



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