過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活四日目
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966:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:06:02.06 ID:k4D60RXh0

「ココノエ、見つけたッス!」
「え?」

 1人、大学のど真ん中で呆然としていた時。
以下略



967:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:07:08.91 ID:k4D60RXh0

 私が自分に呆れて黙っているのを、別の意味で捉えたらしい未姫。手を、マイクを握っているような形にして口元に持っていって、実況者みたいに話し出す。

「仲迫香枝、通称ココノエ!
 大学3年まで成績トップで、人気の研究室に希望通りに入る! あたし自身も同じ研究室で、週1のテストでほとんどココノエに勝てなかった!
以下略



968:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:07:55.10 ID:k4D60RXh0

 未姫は笑っているけど、ちょっとムっとしたようにも見える。

「今のココノエは……N・E・E・T! ニートッス!
 この大学への入試、初年度は書類の不備で試験自体受けられなかったッス。翌年はそのショックで立ち直れず受けていない……その次とその次は、ショックのせいで勉強せず、学力が落ちて、普通に不合格だったッス!」
以下略



969:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:08:25.84 ID:k4D60RXh0
「んーココノエ、やっぱり研究者の鏡ッスねー、黙っているということは、冷静に分析してるッスね? もっと驚いて欲しかったッス!」

 もう驚きなんて、最初に置いてきた。今はただ、何が起こっているか知りたいだけ。

「それじゃあココノエ。これでさようならッス。また……があるかは、分からないッスけどね……」
以下略



970:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:09:10.43 ID:k4D60RXh0
「!」

 どこ、ここ?

 白いシーツに黒い掛布団……羽毛の黒い布団。ぐるりと見渡すと、白黒で統一された部屋……一応、私の部屋みたいね。けど、なんだか違う。
以下略



971:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:10:06.21 ID:k4D60RXh0
 1回ならず、2回までも。

そして、あの未姫の発言……『時間を変えた』というもの。未姫がタイムリープをして過去に戻り私をニートにした、としか考えられない。なんで未姫がそんなことを出来るのか、って疑問は、今考えても分からないから置いておくけどね。

 でも、分かることもある。さっき大学に……ううん、時間は戻ったのだから、もう過去じゃない。ひとつ前の時間軸で大学に行った時、入学当初から色んな意味で目立っていた私を、誰も知らなった。ただ未姫だけ知っていて。
以下略



972:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:10:43.87 ID:k4D60RXh0

殺しをすること、そこに抵抗は別にない。それよりも、今起こっている事態を探求することに興味がある。勿論、未姫を殺したら全部戻る、なんて根拠はないけど、今思いつくことはそれしかないから。

「だけど、タイムリープが出来る相手にどうやって対抗すれば……?」

以下略



973:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:11:48.14 ID:k4D60RXh0
ことね」

 スマホの表示は、6月5日12時。昔の部屋にある、ベッドの上で目覚めた。

私が公園で最後に見た未姫は小さくジャンプしていたから、たぶんこうなると思っていたし、そのタイムリープ発動キーを見ていなくても、こうなることは予想出来る。
以下略



974:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:13:40.30 ID:k4D60RXh0

『デス』――死神。死を司る神の名前。イメージとしては大鎌を持ち、黒いローブを着ている。人の死の間際に現れ、その魂を冥府へ導くとされている。



以下略



975:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:14:24.96 ID:k4D60RXh0

 妹の病室を後にして、1階のロビーまで戻ってきた生田《いくた》スオウは、空いていたソファに深く座ると、さきほど聞かされた担当医師の言葉を思い返した。


『このまま心臓の移植が行われない状態が続きますと、妹さんの体はもって一ヶ月半、いや、病状の進行が予想を早まった場合は、一ヶ月もたない可能性もあります。もはや一刻でも早く心臓移植を行わないとならない状況です。残念ながら現在の医学では、心臓移植以外の有効な手立てはありません』
以下略



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