過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活四日目
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968:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:07:55.10 ID:k4D60RXh0

 未姫は笑っているけど、ちょっとムっとしたようにも見える。

「今のココノエは……N・E・E・T! ニートッス!
 この大学への入試、初年度は書類の不備で試験自体受けられなかったッス。翌年はそのショックで立ち直れず受けていない……その次とその次は、ショックのせいで勉強せず、学力が落ちて、普通に不合格だったッス!」
以下略



969:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:08:25.84 ID:k4D60RXh0
「んーココノエ、やっぱり研究者の鏡ッスねー、黙っているということは、冷静に分析してるッスね? もっと驚いて欲しかったッス!」

 もう驚きなんて、最初に置いてきた。今はただ、何が起こっているか知りたいだけ。

「それじゃあココノエ。これでさようならッス。また……があるかは、分からないッスけどね……」
以下略



970:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:09:10.43 ID:k4D60RXh0
「!」

 どこ、ここ?

 白いシーツに黒い掛布団……羽毛の黒い布団。ぐるりと見渡すと、白黒で統一された部屋……一応、私の部屋みたいね。けど、なんだか違う。
以下略



971:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:10:06.21 ID:k4D60RXh0
 1回ならず、2回までも。

そして、あの未姫の発言……『時間を変えた』というもの。未姫がタイムリープをして過去に戻り私をニートにした、としか考えられない。なんで未姫がそんなことを出来るのか、って疑問は、今考えても分からないから置いておくけどね。

 でも、分かることもある。さっき大学に……ううん、時間は戻ったのだから、もう過去じゃない。ひとつ前の時間軸で大学に行った時、入学当初から色んな意味で目立っていた私を、誰も知らなった。ただ未姫だけ知っていて。
以下略



972:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:10:43.87 ID:k4D60RXh0

殺しをすること、そこに抵抗は別にない。それよりも、今起こっている事態を探求することに興味がある。勿論、未姫を殺したら全部戻る、なんて根拠はないけど、今思いつくことはそれしかないから。

「だけど、タイムリープが出来る相手にどうやって対抗すれば……?」

以下略



973:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:11:48.14 ID:k4D60RXh0
ことね」

 スマホの表示は、6月5日12時。昔の部屋にある、ベッドの上で目覚めた。

私が公園で最後に見た未姫は小さくジャンプしていたから、たぶんこうなると思っていたし、そのタイムリープ発動キーを見ていなくても、こうなることは予想出来る。
以下略



974:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:13:40.30 ID:k4D60RXh0

『デス』――死神。死を司る神の名前。イメージとしては大鎌を持ち、黒いローブを着ている。人の死の間際に現れ、その魂を冥府へ導くとされている。



以下略



975:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:14:24.96 ID:k4D60RXh0

 妹の病室を後にして、1階のロビーまで戻ってきた生田《いくた》スオウは、空いていたソファに深く座ると、さきほど聞かされた担当医師の言葉を思い返した。


『このまま心臓の移植が行われない状態が続きますと、妹さんの体はもって一ヶ月半、いや、病状の進行が予想を早まった場合は、一ヶ月もたない可能性もあります。もはや一刻でも早く心臓移植を行わないとならない状況です。残念ながら現在の医学では、心臓移植以外の有効な手立てはありません』
以下略



976:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:14:56.21 ID:k4D60RXh0

 怒りにも似た思いが、スオウの心中に生まれてくる。かといって、ごく普通の高校生でしかないスオウが、妹の為に出来ることは限られている。忙しい両親の代わりに、毎日学校帰 りに欠かさずに妹の病室に見舞いに来ることしか出来ないのが現状だった。


 もっと他におれに出来ることはないのか?
以下略



977:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:15:52.37 ID:k4D60RXh0

 翌日、スオウはいつもと同様に、終業時間と同時に学校を出ると、妹の待つ病院に向かった。病床の妹を気づかいながら当たり障りのない世間話をしていると、不意に妹のアカネが泣きそうな表情を浮かべてスオウを見つめてきた。

「お兄ちゃん……わたし……いつまで生きられるの……?」

以下略



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