過去ログ - 妖狐姫「わらわの座椅子となるのじゃ」
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194
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名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:07:16.92 ID:LEm2Q0Fn0
妖狐姫「…座椅子」
妖狐姫「短い間じゃったが…不思議とうにゅとは何年も前からの付き合いのように感じた」
妖狐姫「うにゅは生まれた場所を間違えたのではないかと思ったほどじゃ。それをわらわが正してやったと思ったほどじゃ」
以下略
195
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:09:22.53 ID:LEm2Q0Fn0
男「…嘘だろ?」
男(どうして…こんなことに…)
二人が居なくなった部屋、一人だけ取り残された気分になったがくぅこの小さくも確かな声が聞こえて布団の方を振り返った。
以下略
196
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:10:55.52 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「しっかりと聞こえているでごじゃるよ…せっしゃは…許されたでごしゃるか…?」
くぅこ「せっしゃは…まだ生きててもよいでごじゃろうか…?」
男「な、何言ってんだよ!むしろこんなところで死んだら絶対許さないからな!生きろよ!これ主人の命令だからな!」
以下略
197
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:11:53.40 ID:LEm2Q0Fn0
男「く、くぅこぉ…」
男「俺…どうしたらいいんだ…どうしたらいいか…分からなくなっちまった…」
男「あの日、しらこの野郎が来た次の日…もう妖狐姫から離れないように…妖狐姫を遠ざけないように…頑張ろうって…決めたんだ…」
以下略
198
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:14:26.41 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「座椅子屋」
男「うぇ…?」
ガキみたいに泣きじゃくる俺を見つめるくぅこの顔は、意外にも笑っていた。
以下略
199
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:15:32.14 ID:LEm2Q0Fn0
男「くぅこ……」
くぅこ「…後は、主殿がどうしたいかでごじゃるよ」
男「だ、だから…俺はどうしたらいいか分からなくなったって…」
以下略
200
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:16:26.21 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「姫様が本当に主殿と共にあることを飽きた、諦めたのなら…転移鳥居を開くはずでごじゃる」
くぅこ「でも姫様は主殿にまだこの世界に止まることを勧めた…主殿が諦めなければまだ希望は残されているでごじゃるよ」
男「そう…か…俺がまだ諦めなければ…」
以下略
201
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:17:10.06 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「…知り合いのくノ一に夜だけ市場で車屋を営んでいる者がいるでごじゃる」
くぅこ「その者に今から言う合言葉を告げれば、主殿がせっしゃの知り合いだということが分かるでごじゃるよ」
くぅこ「今はとにかく、姫様の元へ向かうべきでごじゃる」
以下略
202
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:17:51.37 ID:LEm2Q0Fn0
………………
夕方、俺は隣街へ向かう妖狐姫とてんこさんを見送った。
男「お気をつけて」
以下略
203
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:18:21.05 ID:LEm2Q0Fn0
…………
シエン「姫君がこちらへ向かっているとの情報が入りました」
しらこ「結果的には上手くいったということか…ヤオには感謝しなければな」
以下略
204
:
名無しNIPPER
[saga]
2017/03/13(月) 23:19:35.04 ID:LEm2Q0Fn0
…………
そしてついに夜が来た。
男「ごめんな…本当はこんな状態のお前を置いて行きたくないんだが…」
以下略
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