過去ログ - アンリエッタ「サイト卿をしばらくお貸し下さいまし」ルイズ「はああああぁあ!?」
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11:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:35:48.45 ID:pG2FZOCP0
アンリエッタの悲痛な表情をこれ以上見たくなくて、サイトは堪らず声を張り上げた。

サイト「そんなことはない!姫様は……陛下は、この世界に住む人々の為にあんなに一生懸命頑張ったじゃないか!」

その言葉にルイズは大きく頷き、顔を伏せるアンリエッタの肩にそっと手を乗せ、慰めた。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:41:08.09 ID:pG2FZOCP0
アンリエッタ「またそのような大声を出して……はしたないと何度言えばわかるのですか?」

ルイズ「はしたないのはどっちですか!!」

この女王様ってば、ちょっと甘い顔を見せたらどこまでも付け上がってくれちゃって!
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13:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:43:53.29 ID:pG2FZOCP0
紅茶の香りを楽しみながら、まるで大したことでもないかのように強力な理論武装を施した女王陛下。
これにはルイズも思わず鼻白む。

聖戦により世界を混乱させた責任を取り、教皇の座から退いたヴィットーリオに代わり、長く枢機卿としてトリステインの内政を任されていたマザリーニが新たな教皇に選出されたことはルイズも聞き及んでいた。

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14:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:46:02.47 ID:pG2FZOCP0
ルイズ「ば、ばばば、バッカじゃないの!?そ、そそそ、そんな言い訳、まかり通る筈が……」

アンリエッタ「教皇が『処女懐妊』と認めれば、それは『処女懐妊』なのです。奇跡を認定するのも聖下のお仕事だと、ルイズも知っているでしょう?」

ふふんと余裕の笑みを浮かべる陛下を張り倒したくなる衝動を必死に堪え、ルイズはぎりりと奥歯を鳴らす。
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15:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:50:44.01 ID:pG2FZOCP0
シエスタ「恐れながら奥様。少々よろしいでしょうか」

ルイズ「あによ」

ぎゃーぎゃー喚く高貴な2人の間に割って入る、生まれも育ちも平民のメイド。
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16:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:52:44.47 ID:pG2FZOCP0
ルイズ「ちょ、ちょっとシエスタ!?あんた何言っちゃってんのよ!?」

とんでも発言をしたシエスタに、間髪入れずにルイズは食ってかかる。

ルイズは、このメイドは自分の味方だと思っていたのだ。
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17:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:55:04.70 ID:pG2FZOCP0
アンリエッタ「では、また後日。楽しみにしていますわ」

ルイズ「ふんっ。おととい来なさいよ!」

その後、何度か痛烈な嫌味の応酬をしたのち、アンリエッタはあっさりと帰って行った。
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18:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 00:58:40.04 ID:pG2FZOCP0
その夜。

遠いガリアの地で、ようやく住み慣れ始めた真新しい王宮の執務室にこもり、この城の主であるシャルロット女王は政務に明け暮れていた。

その日中に片付けねばならない書類の山に目を通し終え、シャルロット……かつて『タバサ』と名乗っていた女王は、眉間を揉みつつ、書類を読む際は着用するメガネを外し、本日の自らの業務が終わったことに安堵のため息を漏らす。
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19:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:00:13.41 ID:pG2FZOCP0
物憂げにそう呟く女王の意中の相手の正体は、この王宮において公然の秘密であった。
食事中や、視察で王宮の外へと出る際、麗しい女王はいつもそう呟き、空を仰ぎ見る。

まるで、かの『英雄』が『竜の羽衣』に乗って舞い降りるのを今か今かと待ち詫びるように。

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20:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 01:03:18.35 ID:pG2FZOCP0
タバサ「……被害は?」

トリステイン女王の乱心。
その凶報にタバサは取り乱すことなく、聞くべきことを尋ねるに留めた。

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