過去ログ - 緒方智絵里「私の特別な、あの人からの贈り物」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/04/04(火) 07:58:23.73 ID:wTz2u0Hv0
「それなら……先に、藍子から……」
「私は後でもいいので。先に、入って下さい」
「……それなら、分かったよ。先に、入ってくるよ」
「はい、どうぞ」
Hはそう言って立ち上がり、浴室に向けて歩き出す。
藍子はHが浴室に入るのを、座ったまま見送った。
「……さて、と」
Hがいなくなったのを確認すると、藍子も立ち上がって移動する。
向かったのは、自分の荷物が置いてある部屋の隅。
荷物の前に立つと、藍子はしゃがみ込み、荷物の中身を漁っていく。
がさごそと漁っていくと、その中から目当ての物を見つけ、それを取り出す。
取り出したのは、小瓶だった。
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