32:名無しNIPPER[saga]
2017/03/21(火) 17:08:32.06 ID:PQpbCdMUO
「どうしたの?静香ちゃんも外の空気を吸いに?」
「貴女の事に決まってるじゃない。最近はいつもだけど、今日は何時にも増して集中出来てなさそうだったんだもの」
そう言う静香ちゃんの肩は激しく上下していました。
もしかして、休憩に入って直ぐ私を探してくれたのかな。
休憩の時間なんだから、ちゃんと休まないとダメだよ?
なんて、その原因の私が言う事じゃありませんでしたね。
気を付けなきゃいけませんね。
自分だけなら兎も角、周りにまで心配かけちゃうなんて。
折角みんなが頑張ってるんだから。
私一人のせいで、迷惑掛ける訳にはいかないから。
「心配掛けちゃってごめんね?もう大丈夫だから」
「何かあったら…いえ、何かあるなら相談して。未来の辛そうな表情を見てると、私まで辛くなってくるから」
あれ?大丈夫って言ったのに。
それに、そんな辛そうな顔してるつもりは無いよ?
歌うのだって楽しいし。
ダンスだって上手くなってきてるし。
「だから、大丈夫だってば」
「大丈夫な訳無いじゃない」
「大丈夫だって!」
「大丈夫じゃない!」
「大丈夫だもん!」
「大丈夫じゃない!!」
「大丈夫だって…大丈夫って言ってるじゃん!」
「大丈夫じゃないわよ!だって…」
…あれ?
なんで私、こんなにムキになってるんだろ?
なんでそんなに、否定しようとしてるんだろ?
なんで…
「だって!貴女、泣いてるじゃない!それで…大丈夫な筈がないじゃない…!」
私も、静香ちゃんも。
涙を流してるんだろ?
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