過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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86:KASA[saga]
2017/03/23(木) 18:48:14.67 ID:nC3puLwv0
夕方になると、姉やエリカさんが、また病院に来てくれる。
それまでの一人の時間が、とても辛かった。
お母さんもお父さんも、ずっと病院にいられるわけではない。





夜。おっぱいがあまりにも張って痛い。
お医者様と相談し……もう数日待って、赤ちゃんが目覚めなければ、断乳のお薬を飲むことになった。

自分なりに、赤ちゃんや出産のことは一杯勉強した。だから、赤ちゃんにとって母乳がどれほど大事かは、知ってる。

みほ(ごめんなさい。貴方にお乳をあげることさえ、私はできない)

赤ちゃんは今、必要な栄養を点滴で得ている。




■3日目
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朝、お母さんが、様子を見に来てくれる。
母と娘、病室で二人きり。

 

みほ「他の子と同じように、産んであげられなくて、あの子に申し訳ない。そんな事ばっかり、考えてる」

しほ「……。」

しほ「あなたのせいではないわ」

みほ「じゃあ、赤ちゃんのせいなんですか?」

しほ「……みほ」

みほ「……ごめんなさい。でも、どうしても、悔しい。……私、どうしたらいいのかな……」

しほ「……。」


(しほが、みほの頬を撫でる)


しほ「あの子に起こることは、すべて自分に責任がある──もしも貴方がそう思っているのなら──」

みほ「……。」

しほ「みほ、あなたはもう、立派な母親ね」

みほ「え……」

しほ「精一杯、悔やんであげなさい、……お母さん」

みほ「……っ」

しほ「だけど、いつか必ず、あの子は目覚める。その時のために、あの子に何をしてあげられるのか──それもちゃんと考えておきなさい。悔やんであげることも大事だけど──あの子が目覚めた時、貴方はあの子に何をしてあげられるか──それを考える事こそ、貴方の、母親としての本当の責任なのよ」

みほ「……っ」

みほ「はいっ……はいっ……」


 ───────。



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