過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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87:KASA[saga]
2017/03/23(木) 18:48:40.72 ID:nC3puLwv0
 少し時間がたって、みほ、ベッドに横になている。だいぶん気持ちが落ちついた。しほ、そのみほの手をさすっている。




みほ「……ねぇお母さん」

しほ「何?」

みほ「私やお姉ちゃんを産んだ後……お母さんは、どうだった? お母さんは、どんな気持ちだった……?」

しほ「……。」

 しほ、みほの手をさすり続けながら、ゆっくりとした口調で、

しほ「……。」

しほ「まほや貴方を産んだ日は──」

しほ「報われた、生きていてよかった、と……そう思ったわね。」

みほ「そんな風に、思ってくれたんだ」

しほ「……。西住の女に生まれって──楽しいことよりも、辛い事のほうが多い人生だった」

みほ「え……。」

しほ「もしも普通の家に産まれていたら──と、弱気になったこともある。もっとも私にはそれを打ち明ける相手がいなかったけれど」

みほ「お母さん……」

しほ「だけど、貴方たちを抱き上げたあの時、私は──西住の女であることを、一時忘れていた。一人の女性として、母として……心から喜びを感じていられた。だからなのかしらね。よく、覚えているわ」

しほ「もっとも──そうやって感傷的だったのはその当日くらいで──次の日になれば、さぁこの子達をどう鍛えていこうかと、そんな事ばかりを考えていたけれど」

みほ「あは……お母さんらしい……」

みほ(……。)

みほ「お母さんは、本当に優しくなった」

しほ「……。私は、そんなに変わったかしら」

みほ「変わったよ。……以前とは別人みたいって、時々思うもん」

しほ「……。」

みほ「私の勘違いなのかな。それとも、やっぱり……私達が妊娠したから、心配してくれて……?」


(しほ、しばらく黙したのち、鼻でふーとため息をはいて)


しほ「……態度をかえないようには、していたつもりなのにね……」

みほ「え……?」

しほ「……。」


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