153:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:38:04.62 ID:ha7ZcpN9o
あんじゅ「素敵ねぇ…私のお人形さん?」
穂乃果「優木あんじゅ…」
あんじゅ「うん…?私、名乗ったかしら。ああ、あのちびっ子警察に聞いたのね」
穂乃果「ち、ちびっ子…」
国際警察のエリートであるにこをちびっ子呼ばわり、確かに童顔ではあるのだが。
それはともかくあんじゅはゆるふわり。人差し指を浮かべて穂乃果の口元を指し示す。
あんじゅ「この前は…チャンピオンに出張られたんじゃ、流石に分が悪くて諦めたけど。あなたのことは忘れてない。
毒の後遺症は残らなかったようだけれど…今度は口より、別の粘膜から擦り込んであげようかしらね?」
艶めかしく舌先を覗かせ、ちらりと唇を舐めずって捕食者の目。鉤のように曲げる指はどこか淫猥に。
そんな底冷えするような冷酷にも、穂乃果は動じず背を伸ばす。
穂乃果「前の私と一緒だと思わない方がいいよ」
あんじゅ「もちろん、成長しているんでしょうね。だけどまだまだ雛の域。フフフ…ここで摘んであげるわぁ」
穂乃果「リザード!」
『リザゥ!!!』
あんじゅの姿を鮮烈に刻まれているのは穂乃果だけではない、旅立ってすぐに痛手を負わされたリザードも同じ。
ヒトカゲだった頃の悔しい敗戦、ペンドラーに完封された記憶を脳裏によぎらせ、リベンジに燃えて吠える!
あんじゅの頭上には女王蜂、ビークインが羽音を鳴らしていて、そのさらに上をスピアーの群れが縦横無尽に舞い飛んでいる。
アライズ団の構成員たちはあんじゅが交戦の色を見せたところから介入を避けているが、いつ加勢してきてもおかしくない状況、油断も隙も、髪の毛一本分と許されはしない。
穂乃果(ルビィちゃんたちを助けに行くにはこの人を急いで、全力で倒すしかない。最大火力の“はじけるほのお”を連発して…急がないと)
内心に募る焦燥、ルビィたちはどれくらい持ちこたえられるだろう。
それに自分も…と、あんじゅはふいと斜めに視線を逸らす。
あんじゅ「けれど…私は気まぐれなの。だから提案。この場は見逃してあげても構わない」
穂乃果「……なんで?」
あんじゅ「あなたはその気になればいつでも狩れる。私はね、今じゃなきゃやれないことがあるの。どうする?ここで終わるか、お預けか…」
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