189:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:58:10.89 ID:ha7ZcpN9o
「かは…」と小さく息を漏らす鞠莉。
その指が英玲奈の肩へと掛けられ、救いを求めるように視線が宙を泳ぐ。
ぐ…と、刃が捻り回される。
傷口を歪めて広げ、内臓を確実に壊し、刃渡り20センチほどの刃が鞠莉へと確実な死をもたらす。
鞠莉の目に涙が浮かび……
その顔がふにゃりとシンプルな作りへ、点々に口は“〜”と波線、倒れた鞠莉の顔はすっかり簡単作画とでも呼ぶべき姿に変化している。
英玲奈「フ、やはり影武者か」
鞠莉「sorry…!メタモンっ!」
窓の外からモンスターボールの赤光が伸び、倒れてしまったメタモンを回収する。
広々としたテラスで踵を返し、少しでも英玲奈との距離を取るべくその端へと足早に駆ける。
鞠莉「あ…ぅっ…!」
…が、発砲。
英玲奈はすかさずトリガーを引き、鞠莉の右膝を撃ち抜いた。さらに左のふくらはぎを。
倒れ伏して血を流し、痛みに涙を浮かべ、それでも鞠莉は気丈。
強く、英玲奈を挑発的に睨みつける。
鞠莉「う、ぐ…フフン…noobね。一発で仕留められないのかしら、暗殺者さんは」
英玲奈「君が殺された、そのニュースに意味がある。報道のインパクトを考えれば、“一発撃たれて死亡”よりは“十数発の弾丸を浴びて死亡”の方がよほどセンセーショナルだろう」
鞠莉「………ッ、冷血な…」
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