過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」
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190:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 03:58:39.21 ID:ha7ZcpN9o
英玲奈「影武者を用意している、そこまでは良かった。だが甘いな。君はメタモンを見捨てて逃げるべきだった」

鞠莉「No way.そんなこと…できるわけないでしょう?」

英玲奈「命を大切に想える人間は尊敬に値する。私はその生き方を選べなかったからな」


英玲奈は銃を鞠莉へ向け…しかし、その手を止める。
その顔に、初めて人間味のある表情が浮かんだ。
鞠莉は血を流しながらも這いずり、テラスの淵へと手を掛けたのだ。

腰のボールは四つ。
アシレーヌ、チラチーノ、ペルシアンの三体は逃走の路で既に倒れていて、メタモンは今倒したばかり。つまり飛べるようなポケモンは所持していない。

それでも鞠莉はテラスから身を乗り出していて、大量の血を流しながらも明確な意思を持って前へ、前へと。


英玲奈「小原鞠莉。敵の手に掛かるより、誇り高き自死を選ぶか」

鞠莉「自殺?Nop.馬鹿げてる。私は…いつどんな時だって、決して望みを捨てたりしない」


赤に染まったパーティードレス、足の負傷と失血も、彼女の意思を挫くことは不可。
一流の女優めいて、気高く強風を受けるその姿には一切の恐れが見られない。

英玲奈は彼女への興味に銃口を下ろす。
二発撃たれた上で、最上階からの転落死。それも悪くはないだろう。


英玲奈「あるいは、運命が君を助けるか」

鞠莉「女の子はね、いつだって…白馬の王子さまが来てくれるって信じてるの♪」


両腕を広げ、身を傾け…
鞠莉は地上へと身を投げた。



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