255:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:38:04.86 ID:ha7ZcpN9o
一閃。
ガブリアスの腕刃が薙ぎ、ヒノヤコマの体が床へと叩きつけられる。
狼狽する海未、ことりは体制を立て直すべくチルタリスを防御役に立てようと前へ。
256:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:38:33.98 ID:ha7ZcpN9o
海未はキルリアをボールから出し、生き残っているドラミドロが海未とことりを守る位置で立ちはだかる。
圧倒的劣勢!このまま攻勢を掛けられれば勝負どころか、命さえ危うい状況だ。
海未(せめて…せめてことりだけでも助ける方法は…!)
257:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:39:01.78 ID:ha7ZcpN9o
ギリ…と、海未は歯噛みを。
オハラの秘密、ミュウツークローン。
それを奪われたことより、紙一重で永らえたことより、近付いたと思った相手との間にまだこれほどの差が残されていたことが悔しくてならない。
それもガブリアスやコジョンドのような戦闘向けのポケモンではなく、ペラップに敗れて!
258:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:39:50.59 ID:ha7ZcpN9o
…
真姫「色々聞きたいことも、言いたいこともあるけど…ことり、無事でよかったわ。本当に」
259:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:40:18.01 ID:ha7ZcpN9o
海未(ひいっ!?)
ことり(うふふ…)
海未(や、やめてください!破廉恥ですよ!)
260:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:40:45.13 ID:ha7ZcpN9o
笑みを交わし合い、ふとことりは表情に陰りを見せる。
その横顔は寂しげで、海未と同じことを考えているのだとすぐにわかる。
海未(早く穂乃果も一緒に…三人で、ゆっくりしたいですね)
261:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:41:24.12 ID:ha7ZcpN9o
…
穂乃果「ぜえっ…ぜえっ!?ぐはっ…うぐ、ひぃ…!」
262:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:41:56.43 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「真ん中ぐらいまで登って来ちゃったしなぁ…」
切なげにボヤく。
ふと、窓の外へと目を向け…
263:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:42:25.68 ID:ha7ZcpN9o
…
オハラタワーから少し離れた位置、路上には十重二十重に居並んだ警官たちが包囲線を敷いている。
パトカーに救急車、回転灯の光が街並みを照らし、降りしきる雨の中に臨戦態勢のポケモンたちの呼気が重なっている。
264:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:43:18.82 ID:ha7ZcpN9o
「どきなさい!」とばかりドリフト気味に車を横付け、小柄な少女が運転席から現場へと降り立つ。
刑事スマイル、矢澤にこだ。
ともすれば小中学生に見られかねない幼い風貌も、その表情に宿った怒気で印象を塗り潰している。
今の彼女の顔は海千山千のベテラン捜査官めいていて、騒がしいマスコミ記者たちも思わず一瞬気圧される。
265:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:43:48.24 ID:ha7ZcpN9o
そんな会話が交わされる後方、にこの運転していた車両から一人の少女が飛び出している。
荒い運転に大いに酔い気味、今にも吐きそうな表情でいるのは黒髪の麗女、黒澤ダイヤだ。
ダイイチシティからどんなに飛ばしても三時間、そう思っていた道のりを国際警察専用ライドギアで高空をかっ飛ばし、車へと乗り継いで二時間半での到着。
振り落とされそうな高速飛行によるGの負荷、からの荒々しいにこの運転のコンボでグロッキー。
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