315:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:22:02.22 ID:ha7ZcpN9o
海未とゲッコウガは同時、相手が発動させた凄まじい炎に微かに怯む。
初めての戦い、ヒトカゲの頃から見知っている相手が、これほどまでに激烈な炎を!?
そんな海未たちの動揺を、穂乃果の天性の嗅覚は鋭敏に感じ取っている。
炎と水の優劣、それは常に絶対ではない。
316:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:22:38.41 ID:ha7ZcpN9o
これはペラップの時と同じだ。
いくら知識があっても、ポケモンの性能で上回っていても、指示を下せないようにされてしまえば何もできない。
その状況を作り上げてしまったのは自分の慢心、迷い、力不足。
いっそ、いっそ自分が代わってあげられればどんなに…!
317:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:23:09.02 ID:ha7ZcpN9o
海未に宿った共感覚、それが何なのかは海未もゲッコウガも理解していない。
ただ今までよりもその絆はより深く、鋭く。
放たれた海未の指示はゲッコウガの耳へと届き、磐石を以って理解を!
感覚の相互理解は新たな技を呼び覚ます。
318:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:23:51.23 ID:ha7ZcpN9o
【オハラタワー編・完】
319:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:33:26.94 ID:ha7ZcpN9o
…
季節は初夏から針を進めて晩夏、初秋へ。
樹々は深緑から鮮やかな黄紅、鮮やかに色付いて人々の目を楽しませ、ポケモンたちへは多くの実りをもたらしている。
320:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:33:58.46 ID:ha7ZcpN9o
【洗頭】はツバサがテレビ越しに宣言してみせた通り、社会の闇を通じ、巧妙に着々と流通網を広げている。
それは港で、それは酒場で、公園で、荒野で、都市の路地裏で。
ありとあらゆる場所に売人が蔓延り、求めさえすれば誰でもが手に入れることができる…そんな悲惨な状況。
遍く悪たちにとって、洗脳薬の存在は魅力的に過ぎたのだ。
321:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:35:09.79 ID:ha7ZcpN9o
アキバ地方チャンピオン絢瀬絵里。
同四天王東條希。
アライズ団のアジトを掴んだ警察からの要請を受け、二人は警察特殊部隊らと共に突入を敢行。
発見、交戦。イツツタウン近郊の森の中、壮絶な激闘の末に綺羅ツバサを逮捕。
322:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:35:36.53 ID:ha7ZcpN9o
《ハチノタウン》
「聞けえ!田舎者ども!」
323:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:36:03.80 ID:ha7ZcpN9o
片方はスポーティな印象、まるで猫のようにしなやかな細身の少女。
もう片方は柔らかな印象、春の花畑を思わせる穏やかな相貌の少女。
二人は不機嫌に視線を尖らせ、ツカツカとアライザーへと歩み寄り…
324:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:36:31.67 ID:ha7ZcpN9o
《ハチノタウン・喫茶店》
穂乃果「二人とも強いね!びっくりしちゃった!」
325:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:36:58.05 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「ん、でも…」
穂乃果はふと、素朴な疑問を口にする。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。