423:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:39:26.72 ID:ha7ZcpN9o
しんと静まり返っていて、他のポケモンの気配がない。
隕石の落下と見知らぬ異生物の出現に、野生のポケモンたちは警戒して森の奥へと引きこもっているのだろう。
幸いにして夜空は好天、雲のない星空から月光が清廉と降り注いで登山道を照らしてくれている。
それでも薄暗いことに間違いはなく、よく小石や木の根に転ばず走ってこられたものだ。
もし転けていれば、それを好機とデオキシスに仕留められていたかもしれない。
ぞっと身を竦ませ、そして二人は残してきたダイヤの心配に胸を傷ませる。
千歌「ダイヤさん、大丈夫かな…」
ルビィ「おねえちゃん…」
心から心配している。
だがダイヤに教えを請ってきた二人だからこそ、彼女の毅然とした強さを知っている。
自分たちがいては足手まとい。それをすぐに理解し、迷わず逃げることに専念できたのは信頼が故だ。
千歌「……とりあえず、っと。一回戻っててね、ガルーラ」
『ガルっ』
『がるる』
千歌は呼吸を整えながらガルーラをボールに戻す。親子が声を合わせて千歌に答えた。
手持ちの中では貴重な火力役、下山まではまだ距離がある。できるだけ温存しながら戦いたいところだ。
千歌(あの変なポケモン、まだたくさんいたよね。ルビィちゃんのこと、ダイヤさんに頼まれたんだ。頑張って守らなくちゃ…)
ルビィ「ち、千歌ちゃん!また!」
千歌「げえっ、もう来た!?」
新手!
二人はそれぞれ繰り出すのは相棒の忠犬ムーランド、そして希から貰ったムシャーナ。
ムシャーナが“さいみんじゅつ”でデオキシスを留め、ムーランドが悪タイプの“かみくだく”で弱点を突いて打倒!
だが、さらに二体、三体。
追い付かれれば応じる必要が生まれ、応じている間に次が、次が、次が殺到する!
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