573:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:26:35.56 ID:ha7ZcpN9o
【ミカボシ山編・完】
574:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:33:23.90 ID:ha7ZcpN9o
【現在の手持ち】
穂乃果
リザードン♂ LV63
575:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:34:19.48 ID:ha7ZcpN9o
…
デオキシスの騒動から半日以上が過ぎ、時刻は昼下がり。
ロクノシティのショッピングモール、広々としたフードコートに一人の女性が腰を下ろしている。
576:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:34:51.24 ID:ha7ZcpN9o
複数の足音。
座る彼女の背後を数人の警官たちが歩いていく。
だが英玲奈は一切動じることなく、背筋を伸ばしたままにその捜索網をやり過ごす。
仮に真正面から相対すれば、きっと会釈をしてみせたほどの余裕ぶり。
577:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:36:12.51 ID:ha7ZcpN9o
わりに頓着なく、コンサバ系の衣服を常用する英玲奈。
対し、いつ何時も高価に!豪華に!
そんなファッションに袖を通して、優木あんじゅはジョウト帰り。
数ヶ月の旅行…もとい、潜伏と任務を終えて、満を持しての二幹部の合流だ。
578:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:36:40.38 ID:ha7ZcpN9o
あんじゅ「はい、おみやげ。他にもあるけどとりあえずね」
英玲奈「これは…チョウジ名物いかりまんじゅう!しかも昔ながらの物と、最近流行りの生タイプと…!フフ、気の利く奴め」
あんじゅ「そんなに喜ぶ…?私どうも、和菓子の良さってイマイチわからないのよねぇ…」
579:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:37:08.21 ID:ha7ZcpN9o
オハラタワー、渡辺曜との交戦。
カイリューの“げきりん”でグチャグチャに叩き潰された右腕は、現代の医療技術を以ってしても修復不可能な状態だった。
今、コートの裾からちらりと覗く右腕は包帯でビッチリと隙間なく巻き付けられていて…
ふと、英玲奈はあんじゅの傍らに控えている一人の団員へと饅頭を勧める。
580:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:37:35.08 ID:ha7ZcpN9o
英玲奈「手間を掛けさせた。あんじゅが失くした右腕代わりに同行させたが、色々面倒が多かっただろう。ワガママだからな」
理亞「そ、そんなことは」
あんじゅ「むしろ面倒は私の方よぉ…」
581:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:38:01.40 ID:ha7ZcpN9o
そんな調子で会話は続く。
理亞があんじゅに帯同したのは身の回りの世話と護衛のため。
オハラタワーでは穂乃果の思い切りの良さに敗北を喫したが、三幹部を除くアライズ団の中では鹿角姉妹はかなりの腕利き。
その評価の中心は姉、聖良にあった。
582:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:38:33.47 ID:ha7ZcpN9o
二人の言葉にいよいよ迫った計画の決行を理解し、理亞はごくりと息を飲む。
鹿角姉妹にとっては、単に生きるための寄る辺として身を委ねた組織だった。
ヤクザだろうとマフィアだろうと、食べていけるのならなんでもよかったのだ。
しかしその“洗頭”…アライズ団が今夜、世界の構造を大きく覆そうとしている。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。