874:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:36:17.44 ID:ha7ZcpN9o
岩と氷、タイプ相性や良し。
だがそんな理屈より何よりも、大勢の人々の想いが乗せられた一撃。
いかなメガシンカ体とは言え、至近で浴びせられて耐えられるはずもなし。
『ノ、オ、オオオオッ………!!』
凄絶を成したメガユキノオーは、自重を支えきれずに前へと倒れた。
その前身には“ダイヤストーム”による圧倒的なダメージが刻まれている。
一人の力ではない。だがそれでも多大なる殊勲。
ダイヤとディアンシーは、絵里の切り札であるメガユキノオーを打倒した!!
そして同時、鈍い打擲音。
ダイヤの拳もまた、絵里の頬を痛烈に打ち抜いている。
絵里「…っ……」
ダイヤ「……お願いです…っ、正気に戻って…!絵里さんっ…!!」
絵里「………何故、右で?」
血を吐き捨て、口元の赤を拭う。
絵里の瞳に宿された狂気はまだ晴れず、睨眼に問いを。
ダイヤは歯噛みする。
絵里の言う通り、殴り抜いたのは生身を保った右腕だ。
デオキシス細胞に荒ぶる左で殴っていれば戦いを終わらせられていただろう。絵里の死を以って。
だが、絵里を敬愛するダイヤにそんな真似ができるはずがない。
ただひたむきに…自らの指針、誇り高く慈しみに溢れた女王の姿を取り戻して欲しいと、その一心で。
絵里「……甘さは拭えないのね、あなたは。それは美点。好ましいわ。けれど戦いはまだ、終わっていない。キュウコン」
ダイヤ「…ディアンシー…!」
『ディ、ァァ…!』
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