904:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:55:53.96 ID:ha7ZcpN9o
もし、両親が死ななかったら。
もし、裕福な家に生まれていたら。
もし親族が優しかったら、もし世間が手を差し伸べてくれていたら、もし世界から零れ落ちなければ…
そんな全てのif。
下敷きに口から血を流している黒澤ルビィは、理亞が考えないようにしてきた“もしも”の可能性を体現した存在に見えて仕方がないのだ。
自分だってまだ両親に可愛がられていたかった。
自分だって安全な環境で姉にたくさん甘えて、そろそろ少しずつ自立しなくちゃなんて考えてみたかった。
理亞「その髪型をやめて…!!」
ルビィ「い、たい…っ!」
理亞はルビィの赤髪、ツインテールの結び目を強引に解こうと手を掛ける。
髪色は違えど、自分と同じツインテール。その容姿は理亞にとっての苦痛でしかない。
髪留めを千切ろうと指先に力を入れて…
ルビィ「やめて!!」
理亞「っ!?」
ルビィがこれまでに見せていない力で、強引に理亞の手を弾き払う。
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