905:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:58:16.79 ID:ha7ZcpN9o
今日、旅館での朝。
ダイヤは先に街へ向かうと言い、ルビィたちが遅めの朝食を終える頃には身支度を済ませていた。
そんな折、何か予感があったのだろうか。
ダイヤは食事を終えても眠気が覚めずにいるルビィを呼び、櫛を片手に丁寧に髪を梳かしてくれた。
ダイヤ「ルビィの柔らかな髪、わたくしは大好きですわ」
ルビィ「…えへへ」
そういって撫でられ、自分で結ぶよりも少ししっかり、けれどいつも通りの形にルビィのツインテールを仕上げてくれた。
そしてダイヤは旅館を出立していった。
みんなが部屋にいる中で髪を整えてもらうのはほんの少し恥ずかしさもあったが、なんだか嬉しくて、鏡に何度も何度も写し見ていた。
ルビィ(お姉ちゃんもきっと、街のどこかで戦ってる。まだ戦ってるかな、もう終わったかな…でも絶対勝つよ、お姉ちゃんは強いもん!)
そう、心から信じている。
大好きなお姉ちゃんから結んでもらった髪。
それを解かれそうになって、ルビィは自分でも信じられないくらいの大声を出していた。理亞の手を払いのけていた。
驚いたのか、理亞は表情と動きを固めている。
ルビィは自分でも驚きつつ、その感情を噛みしめるようにもう一度同じ言葉を口にする。
ルビィ「やめて。髪に触らないで」
理亞「…っ、生意気…!」
もう一度殴ろうと拳を振り上げた理亞、その胸をルビィはドンと押している。
力加減よりも、偶然にタイミングがジャストだった。
それは理亞がちょうど重心を後方へと傾けた瞬間で、非力なルビィから押されただけで理亞はバランスを崩す。
その瞬間を見逃さず、ルビィは腰の新たなボールへと手を掛けている。
ルビィ「おねがい!バイバニラぁ!」
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。