940:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:24:40.39 ID:ha7ZcpN9o
“おにび”によって放たれる幽火は極めて特殊、相手の身を直接焼くことは出来ない虚ろの炎だ。
ただその火が相手を捉えれば、“焼けた”という結果だけを呪いとして刻み付けることができる。つまり相手はやけどだけを負う。
やけどはひり付く痛みに相手の力感を妨害する。
判を押したような言い回しをするならば、物理攻撃力を削ぐことが可能。
グロウパンチによる能力上昇を帳消しにしてやろうと目論んでいる。
理亞(お願い、当たって…!)
今の理亞の心境はまさに必死、何としても勝利をもぎ取ろうと瞳を尖らせている。
“おにび”の欠点はゆらゆらとした軌道と低速、相手に避けられてしまいがちな点だ。
だがメガガルーラがパンチを放った直後に合わせて仕掛けることができた。
姿勢を戻すのが遅れている、これなら当たる。…そこへ飛び込む一匹の影!
ルビィ「ピクシー!おねがい!」
『ピックシィ!』
理亞「な…!そこに立たないで!」
それは完璧なタイミングでのインターセプト!
ムウマージの“おにび”はピクシーへと着火し、メガガルーラの力を削ぐことはない。
ピクシーには火傷のダメージがゆるやかに蓄積していくことになるが、物理攻撃を主体とはしていないポケモン。影響は少ない!
ルビィ(やっぱり、あの子の作戦…なんとなくわかるかも)
必死に姉の役に立とうとしている。
そんな理亞の思考を、ルビィは薄ぼんやりと読めている。
まるで似ない二人だが、それはきっと妹同士の共感。
ルビィにとっては幸いで、理亞にとっては最悪の共鳴!
理亞「お願い…!お願いだから、邪魔しないで…!」
ルビィ「ごめんね…通せないよ」
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