930:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:18:50.63 ID:ha7ZcpN9o
 ルビィ「千歌ちゃん!すごい!」 
  
 千歌「やったっ!!」 
  
 理亞「姉さまのマニューラが…!?」 
931:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:19:21.86 ID:ha7ZcpN9o
 千歌のベロベルトに倒されたマニューラは姉妹のうち聖良の手持ち。 
 ベロベルトとの距離を測っていた残る一体を、理亞は一旦傍らへと呼び戻している。 
  
 両陣、間合いが再び開いている。 
  
932:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:19:48.15 ID:ha7ZcpN9o
 トレーナーの四人と追従するポケモンたち、その全員が動作と思考を組み直す。 
 それぞれが油断なく向き合ったままに呼吸を収めている。 
  
 戦況を整理しよう。 
 奇しくも双方、残りは同数。 
933:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:20:23.15 ID:ha7ZcpN9o
 理亞「ごめんなさい…ごめんなさい…私が足を引っ張ったせいだ…」 
  
 聖良「大丈夫。落ち着いて、理亞」 
  
  
934:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:21:04.25 ID:ha7ZcpN9o
 聖良(思えば、選択肢など存在しない人生でした) 
  
  
 選べたと言えるのは、諦めて死ぬか、罪を犯してでも生き延びるかの二択だけ。 
  
935:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:21:31.58 ID:ha7ZcpN9o
 千歌は、聖良の瞳に漆黒を見ている。 
  
 ごくごく凡々、平和な人生を生きてきた。 
 巨大な悪意に接することなんて、オハラタワーの一件まではまるでなかった。 
  
936:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:22:10.62 ID:ha7ZcpN9o
 千歌「…悲しいんだね」 
  
 聖良「……理不尽だとは思いますよ、この世界は。私たちは生きていたい。ただそれだけなのに…」 
  
 千歌「じゃあ、ウチウラにおいでよ。自然以外はなんにもないけど、頭を空っぽにするにはすごくいい場所なんだよ」 
937:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:23:12.99 ID:ha7ZcpN9o
 だが、千歌の手が届くことは決してない。 
  
 千歌たちが勝てば聖良と理亞は監獄へ。そのまま奈落で朽ちるだけ。 
 運命は辛辣に、二人にそれだけの罪を重ねさせてきた。 
  
938:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:23:40.90 ID:ha7ZcpN9o
 『ムッシャ……!』 
  
 ルビィ(ずっと粘ってくれたね…でももう、多分耐えられない。なら!) 
  
 理亞「やれ!!」 
939:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 21:24:11.89 ID:ha7ZcpN9o
 理亞「あっ…マニューラ!」 
  
  
 一、二と振り下ろす拳!! 
 それはメガガルーラの代名詞とでも呼ぶべき技、相手を殴りつつ自らの攻撃力を高めるオーラを纏うことのできるパンチだ。 
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