過去ログ - 勇者「救いたければ手を汚せ」その1
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184:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 09:54:54.14 ID:M0/G2vedO
盗賊「…………」
大尉「何か変なことを言ったか?」
185:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 09:57:13.94 ID:M0/G2vedO
盗賊「俺を逃がした奴はしきりに言ってたよ。いつか同胞達の仇を討ってくれ、南部を取り戻せってな」
盗賊「その日から、俺は一人だった。南部のとある街で、たった一人で生きていくことになったんだ」
186:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 09:59:22.94 ID:M0/G2vedO
盗賊「これが、生まれて初めての殺しだ」
盗賊「その時になって、何で部族連中が俺だけを逃がしたのか理解したんだ……」
187:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 10:00:19.57 ID:M0/G2vedO
『この場だけ親切にするのは簡単だけど、それをしたら君は怒るだろう』
『だから、君は君の生きたいように生きればいい。我が侭でいいんだ』
188:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 10:02:35.54 ID:M0/G2vedO
盗賊「勇者とは、その後に出会った……」
盗賊「道に迷ってるところを、街のガキ共に寄って集って虐められてたんだ」
189:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 21:49:59.79 ID:lH8f64SsO
【追福】
同日深夜 闇酒場
190:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 21:53:18.77 ID:lH8f64SsO
大尉「何かあれば、その時は俺が止める」
情報屋「止めるとって言っても、盗賊は赤髪の稀少種だぞ?」
191:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 21:58:01.05 ID:lH8f64SsO
情報屋「……俺は危険性を述べただけだ」
情報屋「俺はあいつの人間性に強く惹かれた。あんな男はそうはいないだろう」
192:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 21:59:52.07 ID:lH8f64SsO
大尉「盗賊、ちょっと来てくれ」
盗賊「ん? 何だ?」
193:名無しNIPPER[saga]
2017/03/30(木) 22:02:15.98 ID:lH8f64SsO
盗賊「謝らなくていい、相手は見えたか?」
娼婦「何も見えなかった…でも…一人だと思う…急に…刺されて……」
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